異世界少女、軍に攫われ【d!】 (ページ2)

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攫われ少女2 ページ2

『ｯぁ…』

気づいた時には遅すぎて、私の首にはひんやりとした固まりが当たっていた
ナイフ？剣？そんなのどうだっていい。ただ目の前の、私に武器を向けてくる男のフードの影から覗く鋭い視線が怖くてたまらなかった

「…お前、誰や」

『ﾋﾞｸｯ…ぇ、』

突然、フードの男が私に話しかけた

「答えろ」

『ｯな、なんでですか…』

個人情報。そんなの簡単に教えるわけがない。私にだって警戒心くらいある。…けど言わなかったらどうなるか、殺されるかもしれないとどこか頭の隅で察していたのに。
抗ってしまった

「じゃ、強制で吐いてもらうわ。」

『ぅ"あｯ？！』

ゆっくりと近づいてくるフードの男から逃げようとするも後ろは木
逃げることができないまま、震える手足と込み上げてくる涙を必死に抑えていると、お腹に激痛が走った

あぁ、殴られた。そう悟った時には、既に視界は掠れていた。