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10.無茶と苦茶と鉄砲 ページ10

クソ総悟が来た6日後、ターゲットはのこのこと店にやってきた

予定が少し遅れている。


「どうも瑠璃菊にありんす」

「おおー君が店主が手を焼いてる新人ちゃんだね?男に手を出させないっていう」


「お恥ずかしい噂を」


「まあ、それがいいってジワジワ人気なんだろ?」

「そんなめっそうもありんせん。ささ、旦那、お注ぎいたします」

「あーありがとう」

慣れたもんだな。とひどく今の自分を客観視する自分がいる。
男が頰を緩める笑顔は潜入を何年もやる内に身につけた。今回のターゲットにも例外なく効いたらしい。



「普段は何をなされて?」

「武器商人だよ」


「じゃあ、幕府公認の大金持ちってことでありんすね」


今時武器なんて幕府の許可がなければ
やりとりできない
観念しろよ。明日には牢屋の中だ。


「それがね秘密にしてくれるかい?」

「えぇ、もちろん。」


「本当に?」

「あちきときたら、一目見た時から旦那をお慕い申してますのよ」


いい歳こいて遊女の常套句にデレデレするような男はロクでもない奴と相場が決まってる。



「それは光栄だよ」


「そんなお方の秘密とあらばもちろん命をかけて
お守りいたしんす」


ほんとにちょろいな。
その秘密のためにこんなことやってんだよさっさと話せ


「やぁー可愛いこと言ってくれるねぇ。じゃあ向こうで聞かせてあげよう」


「む、向こうありんすか?」


遊郭で向こうといえば布団の引いてある部屋以外ない


「そうだよ?誰にも触らせなかったその体慕ってる僕なら見せてくれるよね?」


「もちろんでありんす。旦那のために取っといたものですから」

残念ながら、毎回定番の流れだった。
男は女で人生をダメにする。


……私はそれを逆手にとって仕事をする。


「実は密輸武器商人なんだ」

「密輸?つまり旦那は悪人なのですか?」

「そうだよ」

「まぁ、悪いお人。そんなところも素敵でありんす」


山崎に送る合図は
咳と手拍子二つ


「ゴホッ」

「どうしたんだい?瑠璃菊ちゃん」

「少し埃っぽくて」


「あら、虫」


パンっパン


『Aさん!応援を呼びますので少し待機しててください!』


無線への了解は咳二つ


「ゴホッゴホッ」

「ぼくの秘密も聞かせたことだし。そろそろいいかな?さあ、脱いでその美しい体を見せて」



このスケベ野郎


「どうしたの?」

「少し緊張しちゃって」


ゆっくり胸元を広げて
肩から落としたあたりだろうか


凄まじい爆音とともに煙の中から人影が現れた


少し早すぎる応援が

「御用改めでさぁ深妙にお縄を頂戴しな」

「総悟、、、」

11.報告書→←9.笑顔はそもそも威嚇であること



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愛総(プロフ) - 琉貴さん» 大分古いですが笑っていただけたのなら何よりです!本当にコメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2015年7月27日 22時) (レス) id: ccfe5e1148 (このIDを非表示/違反報告)
琉貴(プロフ) - ドラゲナイで吹きましたw (2015年7月27日 19時) (レス) id: 12055e6034 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛総 | 作成日時:2015年2月18日 22時

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