25.徘徊と再会 ページ25
1ヶ月前
Aを泣かせてから
あいつを見てない
聞いたところによればまた潜入らしい
あいつのいない屯所はひどく静かで退屈だった
「仕方ねぇ見回りでも行くか」
まっすぐさす日差しのもと
久々の見回りのために門をくぐる。
.
.
ったく相変わらずごちゃごちゃしてやがるな
「歌舞伎町に来ればなんかおもしれぇことあると思ってたのにねィ」
いつもと何も変わらない
ただのガラの悪い街が広がり、
少し遠くに見慣れた着物
「どーも、旦那」
「お、いいところにいた総一郎君」
「総悟でさぁ」
見慣れた着物もいつもと違うところがある。
親しげに左腕を組む女。
「こいつ総一郎君。真選組なの」
「へぇーーすごいですね。私はAともうします初めまして」
短期間で場に馴染み人に付け入るのはさすがとしか言いようのない仕事っぷりだ。
一ヶ月ぶりのそいつは旦那に屈託のない笑顔を向け
俺に他人行儀な会釈をした。
その時巻き上がった黒い感情の名前を
俺はとっくに知っていた
ただ気がつかないふりをした
「初めやして。どうぞよろしく」
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愛総(プロフ) - 琉貴さん» 大分古いですが笑っていただけたのなら何よりです!本当にコメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2015年7月27日 22時) (レス) id: ccfe5e1148 (このIDを非表示/違反報告)
琉貴(プロフ) - ドラゲナイで吹きましたw (2015年7月27日 19時) (レス) id: 12055e6034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛総 | 作成日時:2015年2月18日 22時