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私は、
俺は、まだちゃんとお前が好きだ
アンタは
お前はどう?
それだけが聞けなくて上り下りのエスカレーターみたいにすれ違ってく
「あ、そーいや今日はそう言う日だったな」
Aは顔に似合わず記念日とかが好きな女でカレンダーにグリグリとつけられた丸を見て気がつく。
「もしもし、近藤さん?すいやせんが今日のやつ無しでいいですかィ?今日は付き合ってぴった四年目だったってのすっかり忘れてやして」
.
.
「本当に帰らねぇでいいのか」
「うるさいなぁ幼馴染が飲みたいって行ってるんだから付き合ってよ!」
「面接うまくいかなかったくらいで八つ当たりすんな」
「ちがうし」
金曜日の夜だからか賑わってる居酒屋で消え入りそうな声は、ちゃんと幼なじみ高杉馬鹿野郎晋助にも届いたみたいだ。
「なんかあったか?」
おお、晋助が心配してくれるなんて明日隕石でも落ちるのか
「意外そうな顔してねぇで早く話せ」
「そんな大したことじゃないよ。どうせ今日がなんの日か総悟は覚えてないだろうなってね」
「クク、でたなお前の結論決めつけ主義」
「そんな言い方!」
「Aはよぉ、ただでさえ自分の気持ち話そうとしねえから難しいんだよ。その上伝える前からダメだって決めつけやがって」
「う、まぁいいのあいつの話はさ。今日は晋助の話聞きに来たんだし」
結局その日中に私が家に帰ることはなかった
終電に乗せられて晋助に絶対寝るんじゃねえぞと
かっらいガムを噛まされて。
1人になると急に泣きたくなった
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ミユ(プロフ) - パスワードを教えてほしいです! (2018年8月13日 1時) (レス) id: 9c5031f758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛総 | 作成日時:2017年8月18日 3時