低気圧にご用心 ページ1
「あ゛ーーー本当に頭痛い最悪」
雲が厚くかかった江戸の空。ニュースによれば一週間は雨らしい。ターミナルができて宇宙船が飛び交ってる影響だとかなんとか。
とにかくそんなことはどうでもいい。
これだけ発展して気圧を調節する装置すら発明できてない人類は相当ポンコツってことと、目の前の男は低気圧よりも厄介っていうことが頭痛をひどくしてる。
「まぁた偏頭痛か。治してやろうかィ？」
「本当に効くのそれ」
「まぁいいからおとなしくしやがれ」
こっちとしては藁にもすがる思いなんだ。再度本当に？と尋ねると
”史上最高天才彼氏の沖田様を信じろ”
とのこと。史上最恐天災の間違いではないだろうか
「イダぁっっっ！」
「色気のねぇー声」
自分のあげた声が大きくて頭に響いてさらにデコピンされたところがヒリヒリして
ますます頭が重たくなった。
そもそも痛みに弱いんだ私は
もう視界がぐるぐるするくらいでそれに追い討ちをかける暴力
涙目になりながら重みを感じるままに机に伏せた。
もうだめだ、休みをもらって薬飲んで頭が痛いときは眠れないから目だけでも閉じておこう。
「おい、A？」
さすがに伏せたから心配になったのか食堂の椅子から立ってそばに来た。
「わりぃ、そんなに辛ぇとは思わなかった」
無視されてさらに気にしてる様子
「本当に悪かったって」
さすがに可哀想になったから首だけ横に振ると体が一気に浮遊した。
「そうご？」
「詫びに部屋まで連れてってやらぁ」
恥ずかしいって思ったのが2割ぶっちゃけたところ立ち上がるのもだるすぎてありがたく横抱きされたままなされるまま。
「バファ○ンにイ○、ロキ○ニン、どれがいいか分かんねェ」
どうやら詫びというのは続いてるらしいブツブツ言いながら薬を選んで水と一緒に持って来てくれた。
「ありがとう」
襖も閉めて部屋を暗くしてもらう。まだズキズキ痛むけどそのうち薬も効いてくるはず
「あと、ぜってぇに治るまじないかけてやらァ」
まだ懲りてないとは驚いた。慌てておでこを抑えると近づいて来たのは手じゃなくてムカつくほど整った顔でいつもとは違う遠慮がちな触れるだけのキス
「キザなことするじゃん。治りそう」
「まぁな。さっきは悪かったけど、無視はやめろドSは打たれ弱いんでィ」
「はいはい」
痛いところに総悟の手が触れて瞼を落とす。次、目を開けたら私もまずはデコピンしてそれからキスしてやろう。
ドSを治すのは無理だろうけど
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミユ(プロフ) - パスワードを教えてほしいです！ (2018年8月13日 1時) (
レス) id: 9c5031f758 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛総 | 作成日時：2017年8月18日 3時
