真選組血風帳 壱【沖田総悟】

第22訓 無罪の証明が最も困難 ページ23

さすが佐々木家の別邸で全ての部屋のカーテンは性質のいい遮光カーテンだが今朝に限ってはどうやら締め忘れたらしいい


「まぶし、、、」

というかけつが痛い何やらおかしな体制で寝ている。


「は」


もっぱらの違和感は体育座りのように折り曲げられた足の谷の部分、要するに腹と足の間、にAがいた。

そこはあまりよろしくない、ナニを下敷きにされていることにまず問題があるし、

恋人が朝から可愛い寝顔を足の上に晒してるともなれば俺のアームストロングに何かしら反応があるに決まっている。


どんな流れでこうなったのかは知らないがとりあえずバレないように足を伸ばして太ももの方まで頭を押しやる。


(やっちまったのか？)


酒に任せて襲ったとなれば原田さんのいう通り大目玉だ、
何より初めての顔や声を酒で覚えてないとなれば土方を衝動で殺しちまうくらい後悔する。



服ははだけていない、Aの目が腫れていたりすることもない、周りにティッシュやら残骸も見当たらない……


(白だな)




安堵を持ってAを起こす。



「おい、起きろ」

「ん、、、」


ボサボサの頭を掻きながら、眉を顰めている多分体のどこかが痛むのだろう。


「はよ」

「ん」


朝に弱いのは昔からでまだ寝ぼけているのかそのまま頰を体に擦り寄せて来る


不意に江戸の友達である猫たちのことを思い出して
頭を撫でてしまった。



「、、、総悟、、、？」

「おー、やっと起きて来たかィ」


「あ！そうだ！この酔っ払い」

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