第15訓 酒は飲んでも飲まれるなってタイトルはつけたくなるよね ページ16
「あいつは本当に可愛いんでさァ」
「酔ったな沖田」
「原田さんは全然飲んでねぇですねィ」
「あぁ、酒って気分でもなくてな」
確かに酔ってる。すでに一升瓶は空になってて顔がホワホワと熱いのがわかる。
対照的にそんな自分を客観視してる自分もいる。
酔っているのは気分だけかもしれない。
「で、Aちゃんがどうした?」
「ブラコンがすぎるんでさァ。俺という男がありながら仮にも男である土方さんにベタベタしやがって」
「確かに仲がいいな」
原田さんは武州時代からの付き合いだから、昔の話も花が咲く。そういえばあの頃この人の頭はまだフサフサだった(気がする)
「でも好きなんだろ?」
「決まってらァ。あいつ今日なんて庭から3階に向けて親指立てたんですぜ?俺じゃなきゃ見えねぇって。あぁー可愛い。この間なんて腰にさしてる刀探し回ったり。しっかりしてるくせにどっか抜けてるっつーかそう言う所が目が離せないっつーか」
原田さんは本当に聞き上手だ人好きのする笑みを浮かべながらそうかそうかと相槌を打つ。
酔いで自分の口がペラペラと動いてるのはわかっているがどうにも制御は効かなそうだ。
以前は飲み屋であった旦那に話したりしていたのがなくなって少し寂しいのかもしれない。
あの人も存外聞き上手だった。
「沖田にしてはビビってるんだな」
「はい?」
「いや、大事にしてんのか」
「さっきからあんた、なんのことを「もう、3日目だろ?いつものお前なら食ってた」
図星だ。言い寄って来る女は面白いほどいてまぁそりゃあ18にもなれば何人かはペロリと……
だがその中には付き合った女も好きだった女もいない
おれは意外と一途だってことだ
「本気で惚れた女の扱い方ってのを知らずにきちまったもんでねィ。案の定あいつは手に余る」
「いいなぁ若いって」
「はは、勘弁してくだせェ」
急に先ほどまでと同じはずの鬼嫁が口に辛かった。
もっと委ねるように酒を煽れば酔えない心と対照的に頭はグラリとアルコールに浸る。
第16訓 酒をきっかけにするのはやめておけ→←第14訓 トイレに女神様がいたら男はちょっと恥ずかしい
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愛総(プロフ) - おひるのかねさん» ご指摘ありがとうございます!誤字だらけでごめんなさい泣 この後も誤字ってると思いますが、大目に見て頂けますと幸いです! (2月11日 2時) (レス) id: 7df001d406 (このIDを非表示/違反報告)
おひるのかね - コメント失礼します。いつも楽しく拝見させていただいております。 第一訓の「伊三郎」は「異三郎」ではないでしょうか? (11月19日 17時) (レス) @page2 id: 917478dea8 (このIDを非表示/違反報告)
愛総(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» こんばんは!コメント有り難う御座います。当方連載中のシリーズになってる血風帳、剣風帳とは繋がっています!(シリーズ一覧からご覧ください)その他の私の作品とは繋がっておりません。こちらで回答になってますでしょうか (2023年3月18日 4時) (レス) id: 7df001d406 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんばんは^_^はじめまして。このお話って他の作品と繋がってますか?急な質問、すみませんm(__)m (2023年3月17日 23時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
愛総(プロフ) - 雪妃さん» あけましておめでとうございます。もったいないお言葉ありがとうございます!一層精進いたしますので今年もよろしくお願いします。 (2018年1月1日 12時) (レス) id: f37a23b178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛総 | 作者ホームページ:https://twitter.com/iso_0708/status/1468333379636834307?s=21
作成日時:2017年12月28日 2時