愛されない？知ってます

弍拾参 ページ27

「はい、珈琲よ」

「有難う御座います」

　休憩時間、昼食を摂るためにうずまきへ行き
　注文した珈琲を飲む

　……？美味しいけどいつもと少しだけ違う？

「此の珈琲ってルーシーさんが淹れましたか？」

「そうよ。よく判ったわね…もしかして美味しくなかったかしら？」

「そう云う訳ではありませんよ
　少しマスターの味とは違いましたが美味しい事には変わりありませんから」

　私がそう云いニコッと微笑むと彼女…ルーシーさんはホッとした表情になる

　表情がコロコロ変わって矢張り彼女を見るのは飽きませんね

「…何よ。そんなジロジロ見て」

「いえ…特には。強いて云うのであれば
　ルーシーさんは表情豊かで可愛らしいなぁと」

　私がそう云うと彼女の顔は林檎の様に赤く染まる
　………可愛い←

　こんな可愛らしい子に好かれているなんて中島さんが羨ましい…って前にも似た様な事を思いましたね

　どれだけ可愛い子が好きなんですか私…ルーシーさんと云い鏡花さんと云い…


「其れにしても貴方、最近余裕が出来てきたわね」

「余裕？とは」

「質問されると巧く答えられないけれど…そうね…

　笑顔が増えたんじゃないかしら？隈も未だ少し残っているけれど薄まってきているし

　あの子…明梨がいる時はいつもフラフラして倒れそうで…心配してたのよ？」


　…確かに最近はよく寝れているし何よりちゃんと休めている
　
　事務員さんや社員さんとも話す機会が増えているし…そう考えたら結構変わっているのかも

　…嬉しいな

　皆さんとこう云う関係になれたのも治にぃが私に色々気遣ってくれたって云うのが大きいし、いつかお返ししたいな

　作にぃにはそう云う事、出来なかったし


「どうしたのよ？嬉しい表情になったかと思えば難しい顔して…」

「いえ、何でもありませんよ。其れにしても心配してくれたんですねぇ」

「はぁ？！べ、別に人として斃れそうになっている人を見たら誰でも心配するでしょう？
　貴方だから心配した訳じゃないんだから！」

「ふふ…判ってますよ。けど、有難う御座います」


　そう云うと彼女は少し嬉しそうな顔をして仕事に戻った
　やっぱり彼女を見ているのは飽きませんね

　すると、うずまきのドアが開いた


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口調が掴めん…

暫くは太宰さんとの色恋沙汰は見られないかもです
色んな方達と絡みを作りたいので…

じわじわと二人の距離を近づけていくので温かい目で見守って頂けると嬉しいです

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