愛されない？知ってます

弍拾弍 ページ26

「あっ！そうですわ！」


　ナオミさんが何かを思い出した様に声を上げた
　…厭な予感しかしない
　
　顔がとてもニヤついてますね
　楽しそうで何よりです(諦め)


「太宰さんは如何ですの？」

「確かに他の男よりも距離が近いねェ…如何なんだい？」


　ナオミさんの言葉に賛同する様に与謝野さんもそう云った

　声には出してないけど鏡花さんと春野さんも
　目がそう云っている

　治にぃ…か…
　正直よく判らない

　治にぃの事が好きとか嫌い云々の前に恋愛感情がよく判らないのだ


「よく判りませんが……少なくとも一番信頼、信用していて大切なのは治にぃですよ」


　あとは作にぃとかも同じかな？
　一番が二人だけれど

　多分私が二人に向ける感情は恋愛感情ではなく
　親愛や敬愛等別の感情なんだと思う

　簡単に云えばお兄ちゃん大好き見たいな感じだろうか
　治にぃも作にぃもきっとそんな感じだろう


「太宰とならくっつけられると思ったンだけどねェ」


　与謝野さんが残念そうに云う
　何だか申し訳ない感情になる……


｢と、云うか…何故私の恋愛話に興味が？」

「其れは勿論Aさんとお話がしたかったからと云うのが一番ですけれど……」

「Aの事をもっと知りたかったから」


　私が質問をするとナオミさんと鏡花さんがそう云う
　私の事をもっと知りたい……か

　少し違うけど治にぃにも似たような事云われたな
　「教えてくれないかい？君の事を」って

　作にぃが治にぃに私の事を話してなかったら
　治にぃとは出逢えてなかっただろうから
　作にぃには感謝かな

　まぁ作にぃにはどれだけ感謝してもしきれないけど

　其の後は此処の喫茶店のケーキが美味しいや
　今度一緒にお菓子作りしたい等を話した

　久しぶりに同性の人と盛り上がれたな……
　此れからもっと話してみたい

　前までの私じゃあ思えなかったでしょうけど
　成長……ですかね？


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済みません。書き直しました







　

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