親友に彼氏を寝取られた【碧棺左馬刻】

愚痴 ページ6

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『聞いてくださいよ！彼氏が別れてくれとか言ってきたんですよ！私から言おうと思ったのに何で私がフラレた感じになるのかって話ですよね！！』





「一回殴れそいつ」




『本当だ、殴ればよかった…
てかしかもフラレた理由が本当最低なんですよ！』





一回水を飲んで落ち着かせてから口を開く






『お前は俺が居なくてもしっかりしてて生きていけるって…！お前が言うなって話ですよ！それに比べて親友は守ってやりたいとか訳の分からん事ぬかしてて…』





「殴ってやろうか」





『お願いします。
てか、周りから結構言われるんです
しっかりしてるねって…』




しっかりしてるねって…何
ただ普通に生きてるだけなのに何で俺が居なくてもみたいな発想になるのか分からない


一回頭かちわってどう考えてるのか覗きたいくらいである






「お前しっかりしてるか？」




じっと見つめられて気まずいなと思いながら餃子を食べる





『周りからはよく言われます』




「フーン」




『それにしっかりしてるねとか彼氏に言われたけど彼氏が優柔不断でしっかりしてないから私がと思ってずっとやってきたのに…』





「優柔不断なのか」





『えぇ、けど最初はそこに惹かれたんですよね』





「はあ？優柔不断にか」




ありえないと顔をしている





『私の父って厳しかったんですよ
それで何か父と真逆の人間にすごい惹かれて付き合ったんです』





「フーン」




『優柔不断でイラッとした時もあったけど一緒に考えるみたいなのって新鮮だったんですよ

それが凄く惹かれたんですけど今思えば何だそれですよね…』




苦笑しながらチャーシューを食らいつく




『けど左馬刻さんって彼氏と真逆で色々新鮮です。これ旨いから食ってみろって頼まれたことなんてないし』





「旨いもんを共有したいと思うのは当たり前だろ」




『そうですね』



そういう考えや強引さが色々助けてもらって大変有難いと思ってる








「俺様に惹かれたか？」





『はい？何でそうなりました？』





「前の彼氏は新鮮さで惹かれたんだろ」




『いやっ、左馬刻さんも新鮮だなと思いましたけど今はそんな考えないですし、痛い目にはもうあいたくないので』




苦笑しながら麺を啜る





その後散々愚痴を聞いてくれてしかもラーメンも奢ってくれた


本当に左馬刻さんはいい人すぎてまた泣きそうなった




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