親友に彼氏を寝取られた【碧棺左馬刻】

素敵な朝 ページ49

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おはようございます



素敵な朝ですね。






え、何で素敵な朝かって？それはですね…






ん？そんな事きいていない
そんな事言わずに聞いてください




お願いします。







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『おはようございます、左馬刻さん』




「おはよう」





朝の挨拶をかわしたら左馬刻さんの手が私の後頭部を優しく包み、引き寄せられて左馬刻さんの唇にキスをする




軽く触れあうだけのキスなのにこんなに甘くて気持ちいなと思ったのは左馬刻さんが初めてかもしれない







『ふふっ…』





「何笑ってんだよ」





『…何か最初の頃を思い出しました』





「…あぁ、お前俺に枕投げてきたよな」





『…すみません』







と素直に謝る



本当に申し訳ないとは思ってるけどいきなりあんなこと言う左馬刻さんも少し悪い気がするような…







「なぁ」




『どうしました？』






と言えば左馬刻さんが首を傾げてきた






「お前の愛情表現」





と見せてきたのはキスマーク


左馬刻さんの白い肌に赤いはなが映えているけど見てるこっちはとても恥ずかしい






「くくっ、相変わらずの反応だな
昨日はのりのりだったのによ」




『う、うるさいですよ…』




「最初も今みたいに顔真っ赤にしてたな」






とくすくす左馬刻さんは笑いながら私の頭をわしゃわしゃと撫でてきた






「大分伸びてきたな」




『そうですね』







透の事を忘れるために腰まであった髪を思いきって切ったんだっけ…


何か懐かしく思えた






『ねぇ、左馬刻さん』




と名前を呼べば





「ん？」





『ありがとう』




「いきなり何だよ」




『言いたかったんですよ』









本当に感謝している




左馬刻さんがずっと隣に居て慰めてくれて支えてくれたおかげで立ち直ることが出来た





親友に彼氏を寝取られてショックのあまり自暴自棄になって男の人に抱いてと言ったのは凄くダメだけど


でも抱いてくれた人が左馬刻さんで本当に良かったと思う








『左馬刻さんの事好きですよ』





「あぁ、知ってる。俺も愛してるぜ」






そう言いながらまた、そっとキスをする





求めあい、お互いが夢中になっていく








「俺はAを離したりしねぇよ」





『私も離したりしませんからね』





そう言いながらキスを落としベッドから起き上がる





二人で朝食の準備をして暖かい時間を過ごす









ね、素敵な朝でしょ






END




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