久し振りの笑顔 ページ46
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「一晩の女を俺様が普通ここまですると思うか?」
「普通、飯を何回も誘って奢ると思うか?」
「俺が面倒だと思ったやつをわざわざ2週間も泊めるほど広い心は持ってねぇんだよ…」
『…』
「そもそも、面倒だと思ったらとっくに捨ててるっつーの…」
でも、でも…
じゃあ何でと左馬刻さんの顔を見る
「俺様は女には手をださねぇ主義なんだ、けどお前は違った」
そう言いながら左馬刻さんは私の頬を触りながら微笑んでいた
「俺様がわざわざ面倒事に付き合って泊まらせたり愚痴を聞いたり飯を奢ったりするのも全部お前のためだ」
「俺はAの事が愛してる」
だからだと耳元で囁かれた
『そ、えっと…え?』
愛してる?
意味がえっと…え?
突然の言葉に全然意味が分からない
けど顔が今物凄くあつくて左馬刻さんの事を見れないくらいには意識していた
「だから、俺は面倒な奴とは最初っから居ねぇしここまで面倒を見てきたのはお前が好きだからだ、お前はどうなんだ?」
どうなんだ?と言われましても…
「…お前は好きでもねぇ男と二人っきりで2週間も居るのかよ」
『…えっと、それは』
確かに左馬刻さんは立派な男の人だ
そんな男性の家に2週間も泊まっていた
いくら居心地が良かったとはいえ男と女が同じ屋根のした暮らしていた
普通ならありえない
友人ならまだしも…
一晩抱き合っただけの人
「…お前はさっきキスされてどう思ったよ、嫌だったか?」
『それは…』
と、さっきの事を考えるとぼっと顔があつくなった
「ふっ、お前な分かりやすぎだろ」
と笑われてしまった
『う、うるさいですよ』
「本当からかいがいがあるぜ」
そう言いながら左馬刻さんは私の頬を引っ張って遊びだした
『ちょ、いひゃい…れす…』
「なんつー声だしてんだ」
そんな事言われたって左馬刻さんが引っ張るからでしょと言ってもうまく喋れずまた左馬刻さんに笑われてしまった
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赤の黒犬 - 最推しが左馬刻さんに変わりそうです。初心者の私でも左馬刻さんの良さを凄く感じられました。夢主も凄く弱い、強い訳でもなく、レアリティのある強さで、読んでいてとてもドキドキしました。 (2021年7月25日 2時) (レス) id: 9d793122f0 (このIDを非表示/違反報告)
白くま - 黒猫さん» 今更ではありますが続編作ったのでお暇な時に見てくださると凄く嬉しいです(*´ω`*)宜しくお願いします。此方こそ嬉しいコメント有難う御座いました!! (2019年12月12日 17時) (レス) id: b621973d2a (このIDを非表示/違反報告)
白くま - 黒猫さん» お返事遅くなってしまい本当すみませんでした。最後どういう風に終わりにしようか迷いに迷い色々迷走してたんですが最初みたいに同じ感じにすれば印象もつくしいいんじゃないかと思い、あぁいう終わり方になりました。そう言って下さると安心と嬉しさでいっぱいです! (2019年12月12日 17時) (レス) id: b621973d2a (このIDを非表示/違反報告)
白くま - 鈴松@お兄ちゃん財布落としてやんのばーかwさん» コメント有難う御座いました!! (2019年12月12日 17時) (レス) id: b621973d2a (このIDを非表示/違反報告)
白くま - 鈴松@お兄ちゃん財布落としてやんのばーかwさん» お返事遅くなってしまい本当すみませんでした。鈴松さんにドストライク決められて嬉しいです((笑、好きって言って下さり有難う御座います。今更ではありますが続編を作ったのでお暇な時に遊びに来てくださると大変嬉しいです。宜しくお願いします! (2019年12月12日 17時) (レス) id: b621973d2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白くま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/osaru/
作成日時:2019年4月28日 21時