親友に彼氏を寝取られた【碧棺左馬刻】

元通り ページ34

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アラームを止めてベッド起き上がり顔を洗う





キッチンに向かい食パンを何も焼かないままかぶりつきアイスコーヒーで流し込む






『…』





全部元通りになった





結局左馬刻さんを待っても帰ってこず電話しても繋がらなくてどうしようも出来なかった



だから私は荷物を詰めた鞄を持って自宅に帰った





それから楽しかったご飯も全然楽しくないし作るのもやっぱり面倒になっちゃって全てが元通りになってしまった。






調味料が入ってる棚を見る



左馬刻さんの家では大活躍だった調味料達も最近は全然使っていない





左馬刻さんと一緒に食べるご飯は本当に好きな時間だった


その光景を思い出すと暖かい気持ちになるけどすぐに気分は下がる



何であんなに左馬刻さんが怒ってたのか分からなかった




初めて冷たい声で「勝手にしろよ」と突き放された言葉を聞いた時胸がギュンッてなって何か悲しかった



このままではダメだと思うけど連絡のすべもなくただただ時間が過ぎていくだけであった。








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左馬刻side






「…最近機嫌良かったのに何で元通りになってしまったんですか？」



と胡散臭い笑みを浮かべながら聞いてくる銃兎






うぜぇなと思いながらいつも通りだ馬鹿と言おうと思ったが口を閉ざした





「…何があったかは知りませんが早く解決してくださると嬉しいのですが」




「俺様の勝手だろ」




「そうですね…左馬刻の勝手です、けど私達を巻き込むなと言ってるんですよ」




はぁと溜め息を吐きながら目頭を押さえている銃兎




「…人に当たりまくってその後の処理を私に任せられるのどれだけ面倒だか分かります？」




あっ、やべ…
面倒な説教モードになっちまった





「わーったよ、もうしねぇよ」





「なら早く解決しろ」





「へーへー」





あー本当どいつもこいつも面倒くせぇ





スマホを取り出して着信履歴を見ながら煙草を吸う





「本当面倒くせぇな…」






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