親友に彼氏を寝取られた【碧棺左馬刻】

楽しい夕御飯 ページ29

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パチパチとはねる油と戦いながらきつね色になるまで揚げていく







「お前腰引けてんぞ」





と笑われしまったけどこっちはそんな余裕はなくうるさいですよ！と言いながらどんどん揚げていった





お皿に揚げたてのコロッケとプチトマトを添えて丁度炊き上がったご飯をよそいテーブルの上に置いた







『「いただきます」』





左馬刻さんは早速熱々のコロッケを頬張っていた





「うめぇ…」





『良かったです』






本当に美味しそうに食べてくれる




こうやって美味しそうに食べてくれる人っていいなと思いながらじっと左馬刻さんの顔を見ていると目が合った






「なに人の顔みてんだよ、てか冷めんぞ」




『えっあぁ、すみません』






そう言いながら慌ててコロッケをかぶりつくと熱いって分かってたはずなのに火傷した





大量の水を飲んでいると左馬刻さんがどんくせぇなとからかわられた



もう！っと冗談とか言い合いながらご飯を食べていると携帯が鳴った








「お前の携帯だろ」




『え、あぁそうですね…』






誰からだと思いながらスマホを見ると透の電話番号だった




かけてこないでと一方的に切ってから全然かかってこなかったからようやく分かったのかと思ったのに…







私は電源を切ってポケットの中にしまった







「…出なくてよかったのかよ」




『大丈夫ですよ』







それ以上左馬刻さんは電話の事について何も言ってこなかった








ご飯を食べ終わり洗って片付けてお風呂に入る準備をする







鞄の中から新しいバスタオルを取り出しているとポケットの中からブー、ブーっと振動が伝わった





またかと思いながらスマホを見るとやっぱり透







電話を切りこの番号をブロックした







本当いい加減にしてほしい





はぁと、溜め息を溢しながらお風呂に入った






疲れた体と心を温かいお湯が癒してくれる






ほっと一息しながらお風呂から出ると左馬刻さんがテレビを見ていた







『お笑いですか？』





「あぁ、おもしれぇぞ」








げらげらと大笑いしてる左馬刻さんを見て何かほっとしながら私もソファーに座った






電話の嫌なことも忘れて二人して大笑いしながら夜中までずっとテレビを見ていた







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