親友に彼氏を寝取られた【碧棺左馬刻】

心細い ページ27

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透の手紙を発見してから、ポストの中身を確認するためたまに家に帰っていた






そしてまた、白い封筒



開けずとも分かる
会いたいと謝罪文が書かれているのであろう




いい加減ここまでくるとしつこくて怖くなってきた



電話番号もメールアドレスも変えてこれでおしまいかと思いきやこんな手紙で悩ませられるとは思いもしなかった






はぁーと重い溜め息をしながら手紙を鞄の中にしまい左馬刻さんの家に帰った








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「お前…食わねぇの？」




『え、あぁ…お腹いっぱいで』





「じゃあ、寄越せ」




そう言いながら私のお皿を取って美味しそうに食べてくれる左馬刻さん




最近透の手紙の事で悩んだり上の空だったり食欲が少し減った気がする







左馬刻さんには手紙の事は話していない






本当今更ではあるがこれ以上左馬刻さんに迷惑をかけたくない




これは私と透の問題だから自分で何とか解決しなきゃいけない



けど、どうしたらいいかとぐるぐるループして悩んでいるだけ…





はぁと小さく溜め息を溢した









「なぁ、明日夕飯決めたか？」





『えっ、…あぁまだですよ
何か食べたいものありますか？』




「…コロッケ食いてぇ」





『じゃあコロッケにしますね』




後付け合わせとかどうしようかと考えて左馬刻さんに何かありますか？と聞こうと思ったら携帯が鳴って喋ることが出来なかった






『左馬刻さんの携帯からですよね？』





「あぁ…」





スマホを取って喋っている左馬刻さん
多分仕事の事だと思う






邪魔しないように食べ終わったお皿を重ねてキッチンに運んだ






何か険しい顔してるけど大丈夫かなと思いながら様子をうかがってるとチッと舌打ちをしていた





「分かった、今行くわ」





左馬刻さんは車の鍵を取り靴を履き替えていた







「わりぃ、用事出来たから後片付けとか頼むわ」





『分かりました』






そう言いながら左馬刻さんは行ってしまった





左馬刻さんが仕事で急に出掛けたりする事なんて多々あった





それで私はいつも一人で待っていて何とも思ってなかったのに今凄く心細いなと思った






何でかなと思いながらリビングに戻り左馬刻さんのお皿もキッチンに運んで洗った








洗い物をし終わってお風呂に入ったりドライヤーもしてそこそこの時間になっても左馬刻さんは帰ってこなかった




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