【wrwrd】元無能は愛されます？2 (ページ31)

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私と白い彼？1 ページ31

ぴくと。｣

名前を呼ぶと嬉しそうに微笑むぴくと。

pi｢まぁ、久しぶりと言っても数日ぶりだけどねw｣

ふわりと笑うぴくとの笑顔につられて私も笑う。

｢それもそうだねー、ついこの間あったばっかりだし...？苦笑｣

ぴくととは数日前に城下町に来た時にカフェで知り合った。

元恋人からストーカー行為をされていて最近はよく目の前に現れては｢ねぇ？！愛しあってるのにどうしてぇ？！｣などと喚き散らしてくる。
という相談をされた。

その時のぴくとの瞳は昔の私の瞳に似ていて、どんよりして希望もない瞳で、なんとなく自分を重ねてしまった。

それからというものちょいちょいと挨拶を交わしながらも相談相手として談話している。

「...最近はどう？」

pi｢酷いものだよ...｡前は直接危害を加える程じゃなかったんだけど、今は家に勝手に入ってきて僕の物を盗んだり、ポストに毎日手紙を送ってきてたり、この前は...。｣

ぴくとは何かを言いかけていたが、顔を青くして黙り込んでしまった。それほどまでに酷い内容なんだろうか。

｢言いたくなかったらいいんだけど、辛いんだったら誰かに話した方が楽になれるよ？｣

私も今、皆に過去を話せて楽だと思っている。自分で背負っていた重荷がふっと軽くなるような感覚。

pi｢うん...もう、嫌なんだよ。いつもいつも、僕の後を追いかけてきて。あのね、実は...今この場にもi((ｶﾞﾁｬﾝｯ

耳を貸すようにと促されて耳を近づければｶﾞﾁｬﾝｯと飲み物が倒れるような音が聞こえた。

元カノ？｢ちょっと！私のぴくと君に近寄らないでよねぇ?!離れて！...あぁ、そんなに怯えた瞳をして。あの女が恐いのね？大丈夫、私がぴくと君を守ってあげるから♡｣

そう言って懐から刃物を取り出した女。会話的に多分、ぴくとの元カノだと思う。

pi｢？！しのだけはやめて！！あっ、しの!!!!｣

ぴくとが叫んだ時には遅くて、私の右腹に酷い痛みが走った。

「っ!!」

私は刺されたと理解した頃には視界が既に暗く、瞼が完全に閉じているときだった。

この感覚、前にも...？