ドS★3 ページ4
今日から仕事かぁー
昨日も来たけど、やっぱり初日は緊張する。
俺は「Smile探偵事務所」とかかれた扉の前で立ち止まる。
一応スーツで来たけど、よかったんかな？とか
というか、探偵助手ってどんな仕事なんやろ…？
とかいろいろな疑問が頭を駆け巡った。
そして、俺はいろいろな期待と不安を心に抱き、この事務所に足を踏み入れた。
「おはようございます！」
「Goodmorning！Mr.Okura.」
「え？はい！？」
え、なんなん？いきなり英語！？
「はぁ？あなた、英語も喋れないの？使えないわね。いったいどんな勉強して来たのかしら。」
「え、あ、すいません。英語はどうも苦手で…」
て、俺は何を言うてるん！？
「あっそ。頭悪いのね。」
この人、昨日面接してくれた人…のはずやけど、こんなんやったっけ？
どういうこと！？
状況がいまいち飲み込めへん。
「なにぽかんとしてんのよ」
「あ、すいません！今日からよろしくお願いします！！」
いろいろ頭に疑問が浮かぶけど、とりあえず挨拶。
ただし、たったこれだけの会話で1つわかったことがある。この人は、たぶんSや。
「よろしく。私、黒田A。ここの所長であり、探偵よ。使えない人が大っ嫌いなの！あ、私のことはAさんかA様って呼んでちょうだい。よろしくね！」
使えない人が大っ嫌いなの！って…
来て5分。もう頭が混乱しとる。
どっからつっこめばええ！？
あかん、ここは冷静に。
「Aさんって呼ばせていただきます。仕事内容を教えてください。」
「それ。そこの書類に全部書いてあるから、読んでおいてね、今日中に！」
「あ、はい！」
俺の目に写ったのは膨大な量のファイル類。
「え？これですか？」
「書類ってそれしかないでしょ？」
「これ今日中に読むんですか？」
「えぇ、もちろん。」
真顔で返してくるところがなんとも…。
でも、俺無理やって！ホンマにこれ読まなアカンのかな…。
「Aさん、俺無理ですっ！」
「はぁ？そんなんじゃ私の助手は務まらないわよ。」
初日早々、大変やなぁ。
まぁ、地道に読も。
Aさん、なんか怖いし！！
言うこと聞かなただでは済まへんって俺の勘が言うてるもん。
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作者名：くるるん∞ | 作成日時：2015年12月17日 15時
