Strawflower (ページ24)

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「Aヌナ！」

チャンくんと話すことが出来た次の日、練習室へ向かうと、スングァンさんに話しかけられた

『どうしたの？』

ジュニオッパやミョンホ、チャンくんから聞いた限りではスングァンさんは人懐っこい、人見知りの少ない子だと聞いていた

しかし、今までは、スングァンさんとは話したことがないし、何度かチラチラと視線を感じたことがある位だった

「ヌナ！僕のことも、くん付けて呼んでください！」

急にスングァンくんにそう言われ驚いたが、スングァンさんの可愛さにやられひとつ返事で受け入れた

「ちょっと、スングァナ！ずるいよ！」

遠くから、ミンギュさん、ソクミンさんがやってきた

ミンギュさん大きい……

目の前に立っているミンギュさんに対してそう思ってしまった

「ぷっ

ミンギュでかいってよ

しかも、さんだって」

ソクミンさんの笑い声が急に聞こえた

もしかして、口に出てた？

目の前のミンギュさんは少し拗ねたように私を見ていた

「スングァナとかチャンだけ仲良くずるいよ

てか、なんで同い年なのにミンギュさんなの！？」

ミンギュさんは早口で、少し舌っ足らずな感じで日本人の私には少し韓国語を聞き取ることが難しい

そんな私を遠くから見ていたのかジュニオッパが来てくれた

「ミンギュ、落ち着きなよ

A驚いちゃってるよ」

そうミンギュさんに声をかけてくれた

ミンギュさんは、飼い主に叱られて耳としっぽがたれてしまったような犬のように、落ち込んだ姿を見ていた

『そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ！

まだ、韓国語になれてなくて、少しゆっくり話してくれると嬉しいです』

そう言った私にまた拗ねたような顔をした

スングァンくんもだけれどミンギュさんも気持ちが表情に出やすくて可愛いなあ

「僕達同い年なんだよ？

敬語もさん付けもやめてよ！」

ぷりぷりと効果音がつきそうな表情でミンギュさんは私に伝えた

「僕もだよ

ソクミンさんってちょっと悲しいし…」

ソクミンさんはふわふわした暖かい雰囲気を感じた

頬っぺをかきながら伝えてくれたソクミンさんもすごく可愛かった

『2人ともありがとう

敬語もさん付けも気をつけるね』

「ヌナ！僕のことも忘れないでくださいよ！」

頬っぺを膨らませながらぷんぷんしているスングァンくんの頭を撫でてもちろんだよと伝えた