ガララワニと美食屋トリコ １３５ ページ8
その後、十夢さんの小型船から
二人乗りのゴムボートへ乗り換え、
バロン諸島の入口、通称“鬼の口”と
呼ばれているマングローブのトンネルを
進んでいると、なにやら
ボートの周りをぐるぐると
動く影が見えた。
そっとボートから身を乗り出して
動く影をよく見てみると
小「うぎゃ！サメが大量にいる！？」
そう、ボートの周りをうろついていたのは
サメの群れだったのだ。
ト「サメくらい大したことねぇだろ？落ちなきゃいいんだしよｗ」
小「トリコさんはそうかもしれませんけど、僕にとっては大量のサメなんて恐怖でしかありませんよ……」
ト「そうかぁ？」
小「そうですよ……」
その後は会話が途切れ、
トリコさんがボートを漕ぐ音と
森の中から聞こえてくる猛獣の声が
やけに大きく聞こえた。
それにしても、暑くて
湿気も多いのに島に入ってから
体の震えが止まらない。
“ここは危険だ”と本能が
全力で警鐘を鳴らしているのが
良くわかる。
やっぱり来るんじゃなかったのかなぁ…
と、考えながら思い出していたのは
Aさんの言っていた言葉だった。
貴『ねぇ、小松さん。知っているとは思いますが、野生の獣にＩＧＯが定めている“捕獲レベル”…その獲物を仕留める“難度”を表すものですけど、捕獲レベル１が猟銃を持ったプロのハンターが１０人がかりやっと仕留められるレベルです』
トリコさんの居るという山に
向かう途中、Aさんは
真剣な声色でそう話し始めた。
小『えっ！？こ、今回のガララワニって確か……』
貴『ガララワニの捕獲レベルは５。トリコにしてみたら仕留められるレベルですけど……知り合いから教えていただいた情報の中に、気になる情報が入ってたんです』
小『気になる情報？』
貴『えぇ、通常１５０年近く生きると言われるガララワニですが、歳と共に“食欲”や“どう猛”さも比例して強くなる特徴があるんです。もともと繁殖力が弱い反面、種の保存のためか個体の寿命が年々伸びてきているデータが出たそうなんです……彼の情報によると、今では３００年以上生きている個体がいるそうです』
そう言い切ったAさんの声は
淡々としていて、その静かさが
かえって熱弁されるよりも、
現実味を帯びていた。
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零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 至宝の姫君シリーズ、最初から読ませてもらってるものです！めちゃくちゃ面白いなあ、と読み続けているうちに何時の間にか最新話まで読んでいました･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月8日 14時) (
レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます！長らく更新停止状態で申し訳ないです……自分の中で納得出来る文章が中々書けず止まっていますが、ちゃんと続きは書くつもりです！待ってます、面白い！というコメントを貰えるとモチベーションがあがるので良ければ今後もお願いします！ (2020年9月23日 1時) (レス) id: 51d274f54f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 羽さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまってごめんなさい( ﾉД`)これからゆっくり書いていくつもりなので、よろしくお願いします(o^―^o) (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！返信がとても遅くなってしまってごめんなさい(´；ω；`)ｳｩｩだいぶ更新停止してしまいましたが、またゆっくり書いていくつもりなので良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2018年1月7日 20時
