Prologue的な何か ページ2
‘
美しい緑と資源が豊富な星……地球。
その中枢を担う江戸の街。
江戸を守っていた侍はいつしか侮蔑の対象に成り下がっていた。
幕府の重鎮は売国奴と蔑まれ、夜には攘夷志士が目を光らせている始末。
そんな奴らがいる江戸の中でも、もっとも治安が悪いとされる江戸の街、かぶき町では____
「くっそ、依頼が全然入ってこねぇ!!」
「もう、3食目玉焼きはいやアル〜。3食卵かけご飯がいいアル〜。」
「いや、せめて3食違うものを食べようよ。」
「あっ⁉なんでてめぇ等がここに⁉」
「あれ、多串くんと総一郎がなぁんで此処に⁇」
「総悟でさァ、旦那。」
「もう、お腹が空いて、力が出ないヨ。」
江戸に流れる川の川岸。
いつもなら会った瞬間喧嘩をおっ始めるが今回ばかりはそうは行かなかった。
万事屋に依頼が入ってこず、数日は何も食べていない状態なのである。
しかし、そんな空気をぶち壊すかのように、川上から人が、とんぶらこーとんぶらこーと流れてきた。
「「「「「…………は???」」」」」
「え?いや、ゆ、夢⁇⁇」
「メガネぇ!!ほっぺつねっても痛いネ!!」
「メガネってなんだ⁉⁉⁉」
「行けーー!!土方コノヤローー!」
「なんで俺ぇ⁉」
この中で即座に動いたのは万事屋の社長__坂田銀時だけだった。
「ゴポゴポポポ」
「いや、あんたが溺れてどんすんだァァアア!!!!!!」
そう、坂田銀時はカナヅチなのである。
「銀ちゃん!!待っててヨ!今助けに行くネ!」
そう言って坂田銀時と桃のように流れてきた人を助けたのは神楽だった。
「ゲホッ、ゲホッ……た、助かったぜ神楽。」
『………………あれ??死んで、ない??』
カオスが繰り広げられた中、少女は目を覚ました。長い睫毛に瞼の中にはルビーのような赤い綺麗な瞳。
「誰ですかィ、あんた。川上から桃太郎みてぇに流れてきやがって。」
『……ち…………。』
「あ?ち??」
『近づくな‼‼‼‼この野郎共ォォォオオオ‼‼‼‼』
少女はそう言って鬼の副長と真選組一番隊隊長の顔面を蹴ったのだった。
「「ゲフォッ‼‼‼」」
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作者名:天神琉化 | 作成日時:2023年10月15日 11時