【ブルロ】 お姉さんは構って欲しい 【糸師凛】

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私には、とても無愛想でかわいい弟がいる。


いや、正確に言えば弟では無い。


ただのお隣さんの高校生の男の子。


噂によるとお兄さんも居るらしいんだけど私が引っ越してきた時にはもう居なかったから会ったことがない。



「あ、凛ちゃんおはよ！」

「うぜぇ」



大体朝はこんな感じ。凛ちゃん、って呼び始めた時はすっごく睨まれたけどそれも気がつけば無くなってそのまま受け入れられた。いや、反論するのに疲れただけなんだろうけど。



凛ちゃんの登校時間と私の出勤時間が丁度被るのだ、いつも。


凛ちゃんはサッカーをしてるらしくて朝早い。私もこの出勤時間は割と早い方なんだけどなぁ。


でも私は、そうしてひとつの事に集中している凛ちゃんが何かと好きで、気になってしまうのだ。



「凛ちゃん、今日も駅まで一緒に行こ」

「行かねぇ」

「じゃあ勝手についていきます！」

「あ？」

「ほら、そうすぐ怒らないの。眉間に皺を寄ってる」

「ﾁｯ……うっせ」



相変わらず口は悪いけれど、歩くペースは私に合わせてくれてる。そんな所が可愛いんです。

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