SnowFlake＊.*

.......fk ページ47

深澤side



着替えてリビングの薬箱を目当てにドアを開けると


舘さんがキッチンにいた。




『あれ？舘さん、どうしたの？』


宮「阿部、喉痛いみたいだし、たぶん痰が絡んでて飲みにくいんだと思うから、温めてスプーンからならいけるかなーと思って。」


『なるほどね』





さすがの舘さんだなぁ〜と思いながら


二人で阿部ちゃんの部屋に戻ると、


照にべったりの阿部ちゃん。




微笑ましい光景に少し頬が緩みつつ、


テープを胸に貼ろうと近付くと


やっぱり苦しそうな呼吸。




眠っていたのかと思ったが


目をつぶっていただけのようで


うっすらと目が開いた。




『あれ、阿部ちゃん熱上がった？』



岩「あ、そうそう。ふっかが戻ってきたらもう１回測ろうと思って。」



『そっかそっか...よし、じゃあはかろう。』




先程とは違ってされるがままの阿部ちゃん。



意地をはらなくてもよくなった、


ていうのもあるだろうけど、


こりゃ大部分はしんどくてもう


抵抗する気がない感じだな。







しばらく経って表示されたのは


38.7という数字。





テープのおかげか咳もおさまってきて


今にも寝そうな様子。


熱も疲れが原因だと思うし、とりあえず


一眠りさせてから薬は考えようということで


冷却シートを貼って、まだ少し心配なので


再び目黒にもたれかからせる。




宮「あ、ポカリあっためてみたから、寝る前にそれだけ飲んで。スプーンからなら頑張れる？」



まださっきのことを気にしているのか


飲むのを拒む。


ここで俺が飲ますのはもっと嫌がりそう、


と思っていると



佐「じゃあ、俺があーんしてあげる！」



となんだか嬉しそうな佐久間。




渡「お前がこぼすなよ、」



まぁご最もです笑



佐「大丈夫、大丈夫！任せるであります！
はい、あーん！」



強引にすすめる佐久間におされて


小さく開いた口にスプーン一杯分の水分が運ばれる






喉の痛みにわずかに顔をしかめたけれど


少量なので思ったよりは平気な様子。







そのまま続けて3口飲んだところで


寝息をたてはじめた。

.......fk→←.......mm

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す