六奇人目の秘密～2～ (ページ1)

今日:10 hit、昨日:21 hit、合計:21,018 hit

Episode 40 ページ1

後輩のお願いだからと渋々軽音部室までやって来た。
零にいに会わなきゃいけないのか。

あれ？今日って、trickstarが零にいのもとへ向かってるはずだよね？

まあいいか、そんなこと思いつつ扉を開けた。

零「来てくれたか、待っておったぞ。A」

普通部室にあるはずもない棺桶に腰かけている零にい。
口調が昔と違っておじいちゃんみたいになってる。

『僕は来たくなかったんだけど。帰っていい？』

そういうと軽音部室からゆうたとひなたを追い出し、扉の鍵を閉めた。

ん？鍵閉められた？
逃げれないじゃん。

零「なに、怖がることはない。ただちょっと話がしたいだけじゃ」

話がしたいだけの人はそんな怖い顔をしません。
大体逃げられないように扉の鍵を閉めたりなんかしない。

『僕は零にいと話すことなんかない』

零にいを見ると少し驚いてた。

零「我輩のことをまだ兄と呼んでくれるんじゃな。我輩はお主らを守れんかったのに」

守れなかった？
違う、違うよそうじゃない。

『守れなかったのは僕の方！僕が皆を守りきれていたら...』

守りきれていたらあんな風にはならなかったのに。
何で零にいが思い詰めた顔してるの？