104 ページ4
……
祥吾と再会して、また一線を超えた
その後、目を覚ましてみると何処か分からない部屋にいた
ベッドに寝かされていて、薄暗い…
どうやら寝室のようだ
………何処だ、ここ
何処か分からないし、それに義足も見当たらない
ていうか腰が痛くて、相変わらず具合も悪い
くそ、事情知ってるんだから多少は気遣えよ
そう思っているとガチャリと扉が開いた
灰「…ああ、起きたか」
貴「祥吾……？」
灰「腰は？」
貴「痛い…けど」
灰「…喉乾いたろ。ほら、水」
貴「ありがとう…。あの…ここ、何処？それと義足知らない？」
灰「ここは俺の部屋。義足は俺が預かってる」
貴「私、今日の夜も仕事だから店に行かないといけなくて…だから、」
灰「お前の仕事だけど、辞めるって電話したから。店の奴も承諾した」
貴「…は？な、何で？は？」
灰「………だからお前はもうあんな仕事をする必要はねぇよ」
貴「ふざけんな‼困るんだよ！せっかく長続きして金が入る仕事見つけたのに‼…くそっ、今から電話して…」
辺りを探すが、どこにも私のスマホは見当たらない
……最後、確か…バッグに入れて…
貴「おい祥吾、私のバッグ何処だ。早くしてくれ、そうしないと今夜の客もキャンセルに」
灰「なあ、何のために俺がお前を辞めさせたと思う」
貴「知るかよ！そんな事より私の仕事が…ッ、げほっ、げほ、は…はっ……」
灰「そんなボロボロの身体、売ったところで無駄だろ？…だからさァ、ずっと俺のとこにいろよ」
貴「ッ、やめ、ろ！」
灰「……お前に本気で拒絶されるのは初めてかもな」
ダンッと祥吾がベッドヘッドに手をつく
腕を檻みたいにして、私を囲う
今まで向けられたことのないような瞳を私に向けた
貴「っ……」
灰「怖いなら勝手に怯えてろ。絶対にここから出さねぇからな」
貴「や、やだ、祥吾…」
灰「ああ、安心しろ。殺したりしねぇから。人間としての生活は出来るって、保証する」
貴「なんで…っ」
灰「分からない奴にわざわざ教える義理はねぇだろ？それから、俺は日中仕事で家を空けるが逃げようなんて思うな。内鍵を開けて外に出たらすぐ俺のスマホに連絡が入る」
貴「………逃げて、連絡がいったら…どうなる…」
灰「仕事中だろうが何だろうが、絶対捕まえてやるから覚悟しとけ。…俺は本気だ」
怖い
これは私が、祥吾に初めて恐怖の感情を抱いた瞬間だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧夜叉 - 清香さん» ヤンデレも良いですね！好きですよ！ (2018年7月3日 8時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんが安定で安心しました笑 可愛いと言ってもらえて嬉しいです！ (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよッ！怖くないです…！ (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
清香 - もしやヤンデレ発動とか？ (2018年7月2日 21時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の恩人みたいなキャラでもあるからどんな祥吾様でも愛してる (個人的に)なんか逆に可愛い (2018年7月2日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年6月17日 1時
