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手を差し出され、私がその手を取ろうとしたとき物凄い勢いでドアが開いた

そこには鬼の形相で祥吾が立っている

うわ、こわっ……

あんなに顔怖い祥吾、初めて見た…


灰「…何処連れてく気だ、クソ兄貴」

「病院。義足が見当たらないから新しいのを作ってあげようと思って」

灰「ソレ、俺のなんだけど」

「今、俺が500万で買ったから俺のだよ。新居と就職先も与えようと思ってね。祥吾には代わりにあの可憐な社長令嬢をあげる」

灰「シャチョーレージョー?誰だよ」

「この前、食事したろ?」

灰「………ああ、あの胸が貧相な女か。タイプじゃねぇからいらねぇ」

「ダメだ。これは俺からの命令なんだから聞いてもらわないと。金ならやるよ」

灰「金はいらねぇから、ソレ返せっつったら?」

「明日、祥吾は仕事行けなくなるかな。いや…退職させるし、戸籍も消して永遠にあの女性に可愛がられたら良い」

灰「あァ?」

「それに、Aちゃんは望んでここにいるわけじゃないだろ?お前が無理やり閉じ込めてるくせによく返せとか言えるな」

灰「……チッ、何でも良いだろうが。とにかくソレ俺のだし、あの女とも上手くやる。それなら良いだろ」

「やる気出してくれた?それなら良いよ。じゃあ俺は帰る」

灰「二度と来んな」


屈強な男を連れて、祥吾のお兄さんは帰って行った

祥吾はテーブルの上にあったアタッシュケースを見て舌打ちし、それを押し退けた

舞い上がった札がひらひらと下へ落ちる


貴「……金は大事にしないとダメだろ。バチ当たるぞ?」


私はゆっくりソファを降りて、バラバラになった札を拾う

頭上で祥吾が舌打ちするのが聞こえたと思ったら急に視界がブレて、気がついたらソファに押し倒されていた

その衝撃で手に持っていた札がまた宙に舞う

…せっかく拾ったのに


貴「祥吾…手首、いた、いッ」

灰「…………お前さ、俺のいない間に兄貴の事家に入れたの?なに?助けてもらおうと思ったわけ?」

貴「違う、私は」

灰「もう閉じ込められるのは嫌だから500万貰って新居と就職先の世話も見てもらおうってか?」


ぎりりっと祥吾が私の手首を強く握る

正直涙目になるほど痛い


灰「実際、お前は兄貴の手を取る寸前だったもんな。そんなに逃げたかったのかよ」

貴「い"…た、ぃ」

灰「…………ハッ、お前は俺のなんだよ。兄貴には絶対渡さねぇし、絶対何処にも逃がさねぇからな」


ヒュッと祥吾の手が空を切り、振り上げられる

…殴られる

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碧夜叉 - 清香さん» ヤンデレも良いですね!好きですよ! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんが安定で安心しました笑 可愛いと言ってもらえて嬉しいです! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよッ!怖くないです…! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
清香 - もしやヤンデレ発動とか? (2018年7月2日 21時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の恩人みたいなキャラでもあるからどんな祥吾様でも愛してる (個人的に)なんか逆に可愛い (2018年7月2日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年6月17日 1時

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