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貴「しょぉ、ご!」

灰「…いてぇ」

貴「ッ、私の方が痛い!」


私は痛みに耐えきれず、祥吾の身体をドンと押した

噛まれた所がじくじくと疼いて熱を持っている


貴「何がしたいんだよ、お前は…ッ!痛いって言ってんのに…」

灰「…………久しぶりにお前の怒るとこ見た」

貴「……は?」

灰「ここに連れてきても抱き潰しても怒らなかったじゃねぇか、お前。だから怒らせたかった」

貴「…私を怒らせるためにやったのかよ、バカじゃねぇの?痛ぇんだけどこれどうすんの」

灰「ちゃんと手当する」

貴「当たり前だろ、お前がやったんだから」

灰「悪かったよ」

貴「…私……お前に殺されるかと思った……」

灰「殺さないっつったろ」

貴「言ったけど…気が、変わったのかと…」

灰「……悪かったって」

貴「お前が何を考えているのか分からなくて怖い。昔は分かったから、尚更」

灰「分からなくて良い…考えてることなんて分からなくて良いんだよ、A」

貴「………こわい」

灰「そのまま怖がってたら良い。どう思われようが出す気はねぇよ」

貴「……出してもらえないなら、せめて良い感情を持ちたい」

灰「………………持てたら良いな」


祥吾はその後、噛んだ所を手当してくれた

未だにじわじわと痛んでいる

……噛まれるとこんなに痛いのか、知らなかった

仕事の時も噛もうとする奴いたけど、それとなく阻止してたから分からなかった

……痛い

今はベッドに寝転がっていて、ベッドに座っている祥吾に背中を向けている


灰「………A」

貴「…なに」

灰「……触って良いか?」

貴「ん…………痛い事…しないなら…」

灰「…しねぇから」

貴「じゃあ良いよ、」


そう答えると同時に祥吾に後ろから抱きしめられた


貴「祥吾、前からが良い。後ろからは…少し怖い」

灰「…分かった」


身体の位置を変えて、私は祥吾と向き合う形になる

祥吾の顔を見たら何だか寂しそうな顔をしていて、思わず頬を撫でた


灰「ん、何だよ」

貴「…なんか、寂しそうで」

灰「別に寂しくねぇ」

貴「私のこと閉じて込めておいて寂しいとか言われたら私どうなるの、それ」

灰「…言わねぇよ、絶対」

貴「……そっか、私祥吾のそういうとこ大好きだよ」

灰「……あっそ」

貴「うん、好き」

灰「…ここ、まだ痛いか?ごめんな」

貴「……もう良いよ、平気だから」

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碧夜叉 - 清香さん» ヤンデレも良いですね!好きですよ! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんが安定で安心しました笑 可愛いと言ってもらえて嬉しいです! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 瑠羽さん» 大丈夫ですよッ!怖くないです…! (2018年7月3日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
清香 - もしやヤンデレ発動とか? (2018年7月2日 21時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の恩人みたいなキャラでもあるからどんな祥吾様でも愛してる (個人的に)なんか逆に可愛い (2018年7月2日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年6月17日 1時

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