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貴「…ん、」


額にひんやりとタオルが乗る感覚がした

……何をしていたんだったかしら

修造くんが来てくれたところまでは覚えているんだけど…

ゆっくりと瞼を持ち上げると、覗き込む修造くんの顔があった


虹「…あ、起きた?」

貴「修造くん………」

虹「熱あったから、シート貼ろうと思ったんだけどなくてさ…だからタオル乗せたんだけど大丈夫だったか?」

貴「あ…ええ、大丈夫、ありがとう」

虹「…もう平気?」

貴「少し頭が痛いくらいかしら…でも平気よ、ごめんなさい……取り乱してしまって」

虹「俺は頼ってもらえて嬉しかった」

貴「……ごめんなさい、本当に」

虹「いいって。気にすんな」

貴「…修造くん」

虹「ん?」


修造くんに手を伸ばす

起こしてもらって、ぎゅ、ぎゅ、と修造くんの手を握る


虹「どうした?」

貴「……なんだか、安心するから…」

虹「…可愛いこと言うじゃん」

貴「…………キス、して…」

虹「…おう」

貴「ん……ぅ、う…」


ちゅ、ちゅ、と啄ばむようなキスが降ってくる

…………気持ちいい


虹「…Aさんって、キスすんの好きだよな」

貴「……気持ちいいから、好きよ」

虹「…もっとしても良い?」

貴「ん、もっと……」

虹「ん」


最初はさっきと同じような啄むキスだったのに、次第に舌を差し込まれて絡められる

くちくちと水音が頭を響いて、段々酸欠になる


貴「んく、ぅ、ん」

虹「……ん、ぅ…は…っ」

貴「…しゅ、ぞ…くん……」

虹「………Aさん、具合悪いのに良いのかよ」

貴「…いいの。これは別…だから……」

虹「……ふは、不真面目」

貴「そうよ、私は不真面目なの」

虹「…今のグッときた」

貴「あら…ふふ、今日はさすがにできないわ」

虹「…さすがに自重する」

貴「………じゃあもう少しだけ、甘えさせて」

虹「ん…いいよ」


私は修造くんにぎゅ、と抱きついて、胸に耳を当てる

………心臓の音

…落ち着く


虹「……何してんの?」

貴「心臓の音を聞いてるの。落ち着くから」

虹「…別に良いんだけどさ、その…速く動いてるかもだから……」

貴「まだドキドキしてくれるの?」

虹「あ、当たり前だろ…」

貴「…ふふ、それだけで嬉しい。具合が悪いのも治りそうだわ」

虹「早く良くなってくれよ」

貴「ええ、ありがとう」

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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