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灰「…とりあえず、何か胃に入れて薬飲めよ」

貴「でもまた吐いてしまうかもしれないわ」

灰「その時はその時。何も入ってない状態で薬飲まれるより良いから」

貴「……じゃあ何か…そうね、ゼリーとか…」

灰「冷蔵庫に入ってなかったけど」

貴「…買ってきてくれないの?」

灰「すぐパシリに使うなよ…」

虹「俺が行ってこようか?」

灰「……あー、良いって。コンビニすぐそこだし…アンタは姉ちゃんのこと見てて」

虹「…おう、わかった」


祥吾はそう言った後に支度をして出かけて行った

私は部屋で修造くんと二人きり

………いつもなのに、何だか照れてしまうわね

修造くんがおもむろに手を伸ばして私の額に手を当てる


虹「……まだ少し熱い」

貴「…熱があるのかしらね」

虹「多分な。今日、動けなくなってたって?」

貴「……祥吾から聞いたのね?」

虹「そう。脱水で動けなくなるとか…マジで死にかけじゃん」

貴「…だってまだ夏じゃないのに脱水になるなんて思ってなかったのよ」

虹「テレビでやってるじゃん、夏じゃなくても脱水症状とか熱中症に気をつけろって」

貴「そうだけど…まさかなるなんて思ってなくて…」

虹「……今度から気をつけろよ」

貴「ええ」


するりと頬を撫でられる

修造くんの手、指先が少し冷たいわ

…気持ちいい

すりすりと手にすり寄ってみると、修造くんと目が合った

そのまま吸い寄せられるようにお互いの顔を近づける

…あ、キス…される


灰「ただいま」

貴「ッ、」

虹「うおっ、お、おう…おかえり」

貴「お、おかえりなさい」

灰「…何やってんの?」

虹「いや、別に」

貴「何でもないわ」

灰「ふうん」


祥吾が帰ってきたの、気づかなかったわ…

……見られるところだった

まだばくばくと心臓が動いている

…びっくりした……


灰「あ、俺これしまってくるな。他にも何種類かゼリー買ってきたから」

貴「ええ、ありがとう」


祥吾が台所へと消えていった

その隙を突いて、修造くんが私にキスをする


貴「ん、」

虹「…さっき出来なかったから」

貴「あ……え、ええ…そうね…」

虹「…見られたくないよな、やっぱり」

貴「そりゃあ…弟だもの…」

灰「…なに2人でこそこそ話してんの」

貴「あっ、いえ、別に」

灰「さっきから怪しい」

虹「お前の考えすぎだろ!」

灰「そうか?」

貴「そ、そうよ」

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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