ボクのヒカリ〜T.F〜2

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…ある日。

その日
雑誌の撮影だった。





カメラマン「北山くん、いいよー
その調子その調子!!」


カ「そうそう！
その感じ、すごくいいよ〜！」





とかって北山は絶好調。






その時は
いいことあったんだな、
って程度にしか考えてなかったんだ。






その撮影がおわって楽屋戻って
いつもならわちゃわちゃしてるメンバーに
北山も入ってたりするんだけど
今日は少し急いだ様子で着替え済ましてた。






宏「今日はお疲れ！俺帰るわ！じゃーねー」


って足早に楽屋出てった。





俊「北みつ、早いね〜。何かあるのかな〜」

高「ラーメンでも食べに行くんじゃない？笑」








.









.









.
また、ある時も。

宏「ごめん、今日先帰るわ！」

ってさっさと出てった。



そんな日が最近すごく多くなった気がする。









思いつくのは…彼女が出来た。
それくらいしかなかった。

ラーメン食べるのには頻繁すぎるし
別に、店が閉まるような時間には
ゆっくり着替えたりしてても
ならないはずだし…。





彼女か…。




"みっ"……。
まさか…な。

Aちゃんか…？
嘘だろ…









俺は思い返してみた。





あのデパートで会った日
一瞬見せたあの元気のない顔は

北山に対する後ろめたい気持ち

だったんじゃないか、って。

…でも、あの涙は？


嬉し泣きだったじゃん…？




確かに、女優さんだし、
泣く演技くらいいくらでもできる。
でも、あれは違うと思うんだ。
Aちゃんは
そんなことするような子じゃない…。

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