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朝飯も食べ終わり、昼食前に二人して家の掃除や洗濯をするも、昼を食べ終わってしまえば暇になる
ニュース番組を見つめるAは、つまらないのか時折視線を俯かせていた
『……公園とか、行くか?』
子供と遊ぶのは公園ぐらいしか思い浮かばない。大人になれば玉を弾いたり馬を見に行ったり……なんて、パチンコや競馬は遊びではないのだ。
己が全てを賭ける、男の勝負なのである。
『……遊んでくれるの?』
『おう』
顔を上げるも、俺を珍しそうな目で見てくる。
彼奴め、また何か良からぬ事を娘に吹き込んだのかもしれない。俺が昔一緒に遊んでやらなかったのをまだ根に持っているのか
よし行こうと玄関へ向かえば、Aは足早に靴を履く。嬉しそうに階段を飛び跳ねながら降り、俺のことを急かした
『はやく!銀時!』
ほら、と俺に手を差し伸べる。眩しい太陽に目が眩んだのかもしれない
重なって見える影を消すように目を擦った
娘は父親に似るなんて言った奴は誰だ。全く俺に似てねーし
本当にAは俺の子供なのだろうか……そんなバカらしい考えは頭を振って打ち消し、Aの横に並ぶ
ふふっと笑った彼女の手を握れば、公園までの短い道のりが長く思えた
『あれ?銀さんどうしたのその子供』
飲み仲間の親父が冷やかすように俺に声をかける。なんて返したらいいか分からず、煩いとだけあしらう
隠し子だとバレてしまえば、またふしだらだの爛れているだの怒られるのは目に見えていた
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しののめ(プロフ) - 文章や話の展開が好きです。この先どうなるのか楽しみです。応援しております。 (2017年5月16日 23時) (レス) id: d0946bab96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばね。 | 作成日時:2017年4月28日 17時