聞きたいことがあった ページ3
「ヌフフ……怯えていますね」
「…」
怖い…恐ろしい…
この男の纏う空気は普通の人とは違う
現に今だって手が震えている
けれど、それを相手に語られては終わりだ
…もうすでに語られているのだが
それでも表情に出すまいと
相手を睨みつけた
しばらく静寂が続いた
「――――――ヌフフフフフ…」
先にそれを破ったのは彼で
その声が笑い声だったことに
自分の目が釣り上がって行くのを感じた
「…そんなに怖い顔をしなくても…
ヌフフ…面白い子供だ」
…イライラする
「…」
…それよりも、
聞きたいことが山ほどあるのだ
「――――――ねぇ」
男はこちらを見て
相変わらずニコニコとしている
「…此処はどこなの」
すると男はこちら側に歩いてくる
警戒心はまだ解けないので
すぐに逃げられるようにと足に力を入れた
…とは言っても
身体にはまだ激痛が残っているため
走れる訳がないのだが
すると男はベッドの隣に合った椅子に
腰掛け口を開いた
「――此処は」
自分の家だ。
病院だ。
…とか現状から想像するに
そうだと思った
…けれど実際は
「ボンゴレ…マフィアの本部
…基地といった方が
分かりやすいでしょうか」
………は？
何を言い出すかと思えば
この男は何なんだ
ボンゴレだか何だか知らないけど
…マフィア？
マフィアってあれでしょ？
麻薬とか打ったり、殺人(及び暗殺)とかの
犯罪おかしてるやつ
そんな組織が何でまた
こんな餓鬼を本部になんか…
…というかこの人、
「…貴方は誰なの」
「……デイモン…D，スペードです」
―――――D,スペード
どこかで聞いたことのある名前だ
けれど今の自分には分かるはずもなく
「―――あなたは何と言うのですか？」
そう言ってすぐに彼は
ヌフフ…と独特な笑いを零した
「―――私は、…………………」
…ぇ
私は、……私は？………
――――――……誰？
そもそも自分の一人称が”私”であったかも
分からない
私は…僕は……ウチは…？
…そんなことより名前の方が優先だ
しかしいくら考えても答えが出てこない
そこで思った
自分は記憶障害を起こしているのでは
ないのかと
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西 - この方角に福があるはずです
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アスパラガス3号 - 苺夏＃さん→更新スピード遅いけど頑張るよ・・・！！ (2016年1月7日 19時) (
レス) id: 864fc10af7 (このIDを非表示/違反報告)
苺夏#(プロフ) - やっと…やっと来たのですね！ああ友よ笑笑 りぼーんか！うふふ (2016年1月7日 19時) (レス) id: 5ea3212824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスパラガス3号 | 作成日時：2016年1月7日 19時
