40話 ページ42
「ロシアさん、そろそろ降ろしてください…」
照れるベラルーシさんを可愛いなぁと眺めていたら、そんな声がした。
声の方を振り返ると、いつのまにか席についていたロシアさんが見えた。
ベラルーシさんはそれに気づくとすぐに隣に座り、求婚している。ロシアさん、怯えた顔。あの人でも怖いものあるんだ…
でも、さっきの声は?
「もう、ロシアさん!早く降ろしてくださいい…」
「だめー♪」
ロシアさんの頭を見ると、立ってたときはデカすぎて見えなかったけど、なんか帽子?を被ってるみたいだ…ってあれ、人だ!
「貴様、兄様から離れろ!」
「ロシアさんが勝手に僕を頭に乗せたんです!」
「コルコルコル…」
やぅぱりロシアさん怖い。よく分からないこと呟いてるし…
中国たちも怯え顔だけど、ウクライナさんは穏やかな笑顔…
この人も怖い。
「何だっていい、私の兄様を汚すな!」
ベラルーシさん、頭の上の人を手で払いのけた…!
ドスッ
ロシアさんの頭から落ちて来たのは、小柄な少年。
「あれ、どこも怪我してない…僕ってすごいのかも!いやいやそんなこと言っちゃダメだ」
一人でボケ&ツッコミしてる。
「ラトビアーーーー!!」
「ロシア、まじ怖いしー。ありえんしー。ポーランドルール発動でお前の首都がワルシャワになるしー!」
新たな声がした。
扉から入って来たのは、茶髪長髪の人と、金髪の女の子…?
だ、誰!
「あら、リトアニアちゃん、ポーちゃん、こんにちは。今日は新しい子がいるのよ〜。Aちゃんよ」
ウクライナさんがにこやかに挨拶。この状況でにこやかに挨拶するウクライナさん怖い。
というか、ロシアさん、ベラルーシさん、ウクライナさんそれぞれに怖い。
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