39話 ページ41
「貴様、Aとかって言ったな。私はベラルーシだ。兄様と私の間を邪魔する奴は誰であろうと許さん」
あ、ベラルシじゃなくてベラルーシさん?
って、そうじゃなくて。
「あの…別に邪魔するつもりは…」
うん、ベラルーシさんとロシアさんがどんな関係なのか知らないけど私は関わるつもりはない。
兄様って言ってるってことはご兄弟?でも兄弟で結婚?
「本当か?」
「は、はい、勿論です!応援してます!」
なんか自分で何言ってるか分からない。
「なら、良い。邪魔をしないのであれば私は何もしない」
うん、できたらそうしてほしい。怖いもん。
えーっと。
「あ、そ、そういうことで…よろしくお願いします」
「ふん。邪魔しないなら仲良くしてやってもいい」
…だからしないって。
「Aちゃんって言ったかしら?私はウクライナよ。よろしくね。」
ベラルーシさんの後ろから声がした。
でも、顔が見えない…
「ごめんね、ベラちゃん。お姉ちゃん中入るわね」
声がしたかと思うとベラルーシさんの後ろにあった2つの丸いものがずいと前に出て来た。
それと同時にベラルーシさんが前にずっこけた。私な思わずベラルーシさんを支える。
「すまない。姉さん、私が前に進んでから前に進めといつも言ってるだろ」
ベラルーシさん、ほんのり�茲を赤くして私から目をそらせ、後ろにいる人?に向かって苦情を言った。
「ごめんねベラちゃん。お姉ちゃん気をつけてるんだけど…あら〜、可愛い子ね!」
声の主がやっと判明した。
扉から入って来たのは、金髪にヘアバンドをした女性。
特徴は豊かな胸。
さっきまで見えていたのは、扉から半分覗いた彼女のそれだった。
そして、彼女が動くたびに、ばいーんとかどどいーんという音がする。胸から…。
「私はウクライナよ〜。宜しくね。ベラちゃんとロシアちゃんのお姉ちゃんよ!」
「あ、よ、よろしくお願いします。Aです」
「姉さんは胸がこんなだから肩こりがひどいんだ」
ベラルーシさんが教えてくれた。さっき彼女を支えたことで、少し態度が柔らかくなった気がする。
「肩もみも嬉しいけど、うちに来てたくさんお買い物してくれてもお姉ちゃん嬉しいわ!」
「姉さん、さり気なく売り込むな。まあ、国にとっては観光客は嬉しいがな」
「ウクライナさんちもベラルーシさんちも行ってみたいです」
「ほんと!?嬉しいわ〜!」
「ふん、好きにすれば良い」
ベラルーシさん、また�茲を赤らめてそっぽ向いた。
なんか可愛い。
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