29話 ページ30
昨日のメンバープラス、ベトナム、タイさん、マカオさんを加えて夕飯が始まった。
ちなみに、テーブルは中華街とかにあるくるくる回るやつ。一つのお皿からみんなで分け合って食べるんだけど、それがまたいいなぁと思う。
「タイ!お前何入れてるあるか!」
「辛いのが食べたいので、ちょっとアンチョビを」
「タイさん、口に合わないものをアレンジしたい気持ちはわかりますが…中国さんの作ったそのままの味でも美味しいですよ?」
「日本さんが言うと説得力あるネ!」
「いや全くない的な!日本だって先生の料理かなりアレンジして怒られてるだろ的な!」
「ああ、ラーメンのことですか?」
「日式ラーメン、私も好きですよ。よく食べにいったりしますね〜」
「え、日式ラーメン?」
「知らねーあるか?日本のラーメンは我の地元のラーメンとは違うあるよ。あ、ラーメンの起源は我あるね!」
「兄貴!それ俺のセリフですって!日本のキムチの味も違うんだぜ!」
「日本は昔から、アレンジが得意だったからな」
ワイワイ。
くだらない会話だけど、すごく楽しい。
「ふー、お腹いっぱい的な」
「お前らゆっくりしてるあるよ。食後のデザート持ってくるある。」
「デザートですか〜いいですね!杏仁豆腐とかですか?」
「ふむ。甘いのが良いですね」
タイさん、あんなに辛いのを平然と食べた後は甘いのが良いのか…。
「あいやー、違うある。Aの作ったジンジャークッキーあるよ!それとあへんから貰った紅茶あるね。」
「A、お菓子作り得意なのか?」
「まぁね。スコーンとかマドレーヌとかよく作るかな」
「スコーン…あ…ちょっと昔の黒い歴史思い出した的な」
「2つの意味で黒いですね」
日本さんと香港がよくわからないこと言ってる…
しばらくして中国がクッキーと紅茶を持って来た。
みんなたらふくなのに、デザートは別腹らしい。
紅茶も美味しく、紅茶とクッキーの味がよくマッチしている。
「美味ある」
「美味すぎ的な。今日の夜食にする的な」
「じゃあ俺もそうするんだぜ!」
「あんたたち夜食なんて食べたら太るヨ!しかしこれ美味しいネ」
「たぶん男子には関係ないんじゃないのか?美味い。」
「美味しいですね。西洋のお菓子も良いものです」
「こんなに上手にお菓子が作れるなんて羨ましいです〜」
「これ、本当に手作りなのですか?美味しいですね」
「皆さんありがとうございます!」
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