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20話 ページ21

夜。みんなでまたコントのような団欒を楽しみ、日本さんや中国はさっさと寝てしまった。
香港曰く、

「先生は朝から太極拳するし、日本は近所徘徊する的な」

…なんだ徘徊って。

「私たちもそろそろ寝よネ」

台湾が言うので時計を見たら23時過ぎだった。
いつもの私はもう少し遅くまで起きてるけど、今日は濃すぎる1日だったし、まぁいいか。

「俺は韓ドラ見るぜ!!」
「俺はネットする的な」

と男子二人もそれぞれキムチとカップ麺を持って部屋に引きこもった。
香港、夜にカップ麺は良くないよ…。

台湾と一つのベッドに入る。
お泊まり会みたいで楽しいな。

「おやすみネ」

台湾がパチンと電気を消し、闇に包まれた。



「あいやっ…」

そんな声で目が覚めた。
知らないうちに深く眠っていたようだ。
あれ、ここどこ?
頭が冴えてくるうちに、まだ異次元にいるってことが分かった。
隣では台湾が静かに寝息を立てている。
寝れば元の次元に帰れるかなと密かに期待していたが、それはなかったみたいだ。
私は窓際に寝ていたのでそこから外を見ると、中国がいた。
時々「あいや」と掛け声をかけながら何かしてる。
あ、あれが昨日香港が言っていた太極拳か。
カッコいいなぁ。
枕元の時計は6時過ぎをさしている。
朝早くからご苦労なものだ…

台湾を起こさないようにベッドから降り、服を着替え、タオルを持って洗面所に向かう。昨日貰ったくしや歯ブラシで朝の支度をすませ、台湾に強制的に買わされたピンをしてみた…。
似合うんだろうか。
そう思いながら外に出て、私の部屋の裏にある空き地、つまり中国が太極拳をしている所に行った。

「おはよう中国」
「お、起きたあるか。あー…もしかして起こしちまったあるか?」
「ううん大丈夫。多分うっすら起きてたんだと思う。台湾は寝てたし」
「それなら良いあるが。お前も少し、朝の空気吸うよろし」

私は中国の言葉に従い、胸いっぱい深呼吸した。
ふー、気持ちいい。
ここは特別空気が綺麗なわけじゃないけど、朝の空気はひんやりとしていて気持ちがいい。

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作者名:まいまい | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月29日 21時

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