第９０振 驚きと小さなプレゼント←どちらにも驚かされたわ… ページ46
Aside
ーーまさかの鶴さんからの告白に、私は驚きを隠せないでいる。…いつから??なんて、不躾な事は聞かない。…でも、私は…。私は彼が好きなの。
鶴丸「…なに言ってるんだ、俺は。寝てる相手に…。…部屋に戻って、頭でも冷やすか。ーーおっ、ちょうど良い所に来たな、石切丸」
石切丸「荷葉が風邪を引いたと聞いてね。加持祈祷をしに来たんだよ。鶴丸さんは、何処へ??」
鶴丸「ちょっと部屋にな。すぐ戻るつもりだが、それまで頼んでも良いか??」
との事で、鶴さんは自室に戻り、石切丸さんと２人きりになった。
石切丸「…さて、寝たフリをしている荷葉。なにかあったのかな??」
A「あはは…。バレてた??…鶴さんにとっても、私にとっても、恥ずかしい話だから中身は言えないかな。加持祈祷、お願いするね」
そう伝えると、任せてと返ってきた。うん、心強い。
A「私は本当に休むね。鶴さんが来るまでの間、誰か来たら対応をお願い」
石切丸「任せてくれ。…っと、言ってる側からお客様だ」
なんと…。この足音たちは…、天使の足音か!!
平野「荷葉さん、お加減は如何ですか??」
襖の向こうから、顔だけを此方にひょこっと出している平野くんが可愛すぎる。マスクを着用し、部屋に招き入れる。
A「微熱程度だから、大丈夫と言えば大丈夫。少し寝たからね」
前田「良かったです!!あっこれ、荷葉さんにと思って。皆で摘んできたんですよ」
ほらっ!!と言って、小夜くんの手に握られている花。私の為に摘んでくれたなんて。
A「ありがとう、皆。その花束が入るくらいの花瓶は…。秋田くん、すぐ隣の棚の扉を開けると、花瓶がいくつか入ってる筈なの。その中の、硝子の花瓶を出してくれるかな??手前から２つ目にあると思うんだけど」
秋田「棚を開けて、手前から２つ目…」
五虎退「こっ、これじゃないですか??」
五虎退くんに頷くと、嬉しそうにしている。可愛いなぁ…。
A「それに半分くらい、お水を入れて来てくれるかな??」
今剣「わかりました!!小夜はここで、まっていてくださいね」
小夜くんが残ると、石切丸さんは隣の部屋で祈祷してくれるらしく、出ていった。
A「ありがとう、小夜くん。皆も」
小夜「…貴女が喜んでくれて、良かった…」
ニコッと笑いながら、皆の頭を撫でていく。戻って来た今剣くんや博多くんの頭も、勿論撫でていく。…嬉しそうな顔をされると、此方まで嬉しくなっゃう…。
第９１振 力を借りて←治しちゃうよ!!→←第８９振 怪我と驚きと←とっておきの驚きを君にもたらそう(鶴丸side)
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年4月13日 9時
