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紫「彼氏やろ?あの傷全部彼氏に付けられたんやろ?」
青「ちがっ、ちがう、ちがう、!!」
紫「しんどいから逃げてきたんやろ?助けて欲しいから俺のところ来たんやろ?」
青「ちが、おれは、おれはシアワセやねん、シアワセ、やから、ちがうねんっ、!!」
じたばたと暴れる流星、そんな流星を離すものかと必死に抱きしめてる俺。
ぼろぼろと涙を零してしゃくりあげながら、過呼吸になりかけながらも一生懸命否定してくる。
紫「ほんまに、幸せなん?」
青「シアワセ、シアワセっ、!!」
紫「俺の目見て。ほんまに、流星は幸せ?」
青「っ、ぅ、」
俺の目を見ても、すぐに逸らしてしまう流星。
絶対、幸せだなんて嘘や。
青「ごめん、はまちゃっ、ごめ、」
紫「大丈夫、大丈夫やから。ゆっくり息しような。」
過呼吸になってしまってる流星をぎゅっと強く抱き締めて、激しく上下する背中をそっとさすりながら声をかける。
初めはなかなか落ち着かんかった呼吸も、時間が経つにつれてゆっくり落ち着いてきて。
十数分してやっと、流星の呼吸がちゃんと落ち着いた。
青「…もう、どうしたらいいかわからへん、」
そう、ぽつりと呟いた流星。
紫「俺にしといたらええ。俺は、流星のことを絶対辛い思いさせへんって約束するから。」
なんて、言えたらええのに。
俺なら、絶対に流星をほんまに幸せにしてあげれるように頑張るのに。
青「…もう、しんどい。」
そう、苦しそうに絞り出した流星を、今の俺には何も言わずにただ抱きしめることしか出来ひん。
青「はまちゃん、あったかい。はまちゃんが、おれの彼氏やったらよかったのになぁ。」
しっかり聞こえてるのに、聞こえてないフリをして背中をさすり続けていれば、すうすうと寝息を立て始めた流星。
さっきよりもじんわりと熱くなってる流星の身体。
汗かいてて呼吸も普段よりも早くてしんどそう。
身体も心も、限界なんやろうなぁ。
なぁ流星、さっきのは、本気なん?
ほんまに俺が彼氏になるのを望んでくれているなら、俺は彼氏になるし、なんだってする。
なぁ流星。流星の、本当の気持ちを教えてや。
……To be continued?
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作者名:葡萄 | 作成日時:2023年2月5日 12時