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ニ一 ページ21

まぁ、驚くよな。

「えっと、じゃあ私死んだんですかね…?」

「死んでないだろ。現代の服着てるしな」

「じゃあ先生って…?」

俺は…死んだって言ったら、荒川は自分を責めるだろうか。

「分からん。今は、男だが織田信長に嫁いだ帰蝶だ」

「え!それってあの織田信長と男色関係ってことですか!」

何その目、めっちゃキラキラしてるんだけど。言うべきじゃなかったんじゃね、腐女子じゃね荒川。

「いや…その…」

答えずらぃぃ…!!!

「帰蝶様〜!!どこにいらっしゃるのですか〜!!」

「きちょーさまぁー!!」

乱丸と犬千代の声だ。

「やべ、見つかる。逃げるぞ、荒川」

「えっ!?」

荒川の腕を掴み、また走り出した。

「ああ!走りずれぇっ!!」

着物の下の方を思いっきり上げた。

「ちょちょちょ!そういうことしちゃだめですよー!!」

「知るか!」

「ひえぇっ!」

森を抜けると、崖で城下が見渡せる場所に出た。俺はそこで立ち止まった。
すると、心臓の音がドクリと身体中に響いた。

「ッ…」

「だ、大丈夫ですか…?先生…、顔色悪いですよ…?」

胸が苦しい、頭痛がする。俺は膝をついて、胸を抑えた。

「…っは…げほっ…げほっ…ぐっ…!!」

久しぶりに馬鹿みたいに動き過ぎたからか…。

「先生…?」

「きちょーさま居たー!!」

「帰蝶様!?どうされたのですか!」

犬千代と乱丸が霞んだ視界の端に見えた。その後ろには秀吉。馬に乗った信長と信行殿。
うるさい…頭に響く。

「げほっげほっ…」

「貴様がやったのか。」

信長の刀を荒川に向けているのが分かった。鬼のような眼で。

「…!あ、ぁ…ち、が…!」

「やめ…ろ…信長っ…」

そこで俺の意識は途切れた。

____________________________

Aが逃げ出した。
あの阿呆死ぬ気か。

見つけたと思えば知らん女が居た。苛々する。
Aは胸を抑えて顔を歪めていた。この女が毒でも盛ったか。

「貴様がやったのか。」

身の内から何かがふつふつと沸き上がっていた。
得体の知れん。
この男は結局どうなろうと構わない。ただの人質。
構わないが、



俺がそれを受け入れない。

二二→←二十



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設定タグ:戦国時代 , 織田信長 , 男主   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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愛之助(プロフ) - 安奈さん» その件は存じております、「乱」と記されていたこともあったので初期は乱丸としていますご了承ください。指摘が多かったので、後編の方では蘭丸に変更しました。ご心配ありがとうございます。 (2月21日 19時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 森蘭丸のらんは花の蘭だったはずです。ご確認下さい。 (2月21日 19時) (レス) @page17 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗@別垢(プロフ) - うふふ…腐腐腐…尊い…腐腐腐腐腐… (2月10日 21時) (レス) @page37 id: 3c14d32f91 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - あっ文の構成とか何までクソ好きです……オリジナル作品でこんなに良い作品初めて出会いました有難うございます(土下座) (1月21日 17時) (レス) id: 006bd7f18c (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 容音さん» 自分のプロフ見てみたら、通知出来ていないですかね…?説明が下手で申し訳ないです! (2021年5月17日 0時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大手裏剣 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/10edaabbfe1/  
作成日時:2018年6月26日 14時

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