十一 ページ11
「おや、貴方はAさ…ぁ、帰蝶様」
振り返ると、優しげ雰囲気な漂っている織田信行殿が立っていた。
「これは信行殿。
Aで構いませぬ。帰蝶という名に合う程の私ではないのでな。」
微笑んで見せると、ぽっと頬を赤くした。うむ、中々愛らしいな。女だと思ってるだろうから、別に悪い気はしない。
「わかりました。あ、兄上とは話しましたか?」
「あの、大うつけのことか。まともな会話はしてない」
…会話つーかさ、襲われたわ。
「大うつけですか、はは…。まぁ、兄上はあまり人とは話しませんからね。仕方がないかもしれません」
「今のところはあの大うつけには何の魅力も感じられん。しいて言えば、顔」
いや別に、メンクイてわけじゃないぞ。そもそも俺は男には興味ない。
「顔ですか…。確かに私も羨ましいです。あれ位勇ましい顔になりたかったです…」
いやいや、あんたはその優しい顔の方がいい。あっち目付き悪過ぎ。
「いや、信行殿にはそのままでいい。その方が、似合うよ」
そうですかね?えへへ、と照れ出した。可愛いな。花が見えるぞ。
すると、奥から誰かがこちらに向かって来るのが見えた。
「信行様」
「ああ、柴田。すまない、A様に挨拶をしていたのだ」
柴田…あの柴田勝家か。
「では、ここで私は失礼する」
信行殿は、にこにことして俺に手を振っていた。どうせなら、信行殿の正妻の方が楽だった。てか、可愛いな。オイ。
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大手裏剣です
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愛之助(プロフ) - 安奈さん» その件は存じております、「乱」と記されていたこともあったので初期は乱丸としていますご了承ください。指摘が多かったので、後編の方では蘭丸に変更しました。ご心配ありがとうございます。 (2月21日 19時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 森蘭丸のらんは花の蘭だったはずです。ご確認下さい。 (2月21日 19時) (レス) @page17 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗@別垢(プロフ) - うふふ…腐腐腐…尊い…腐腐腐腐腐… (2月10日 21時) (レス) @page37 id: 3c14d32f91 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - あっ文の構成とか何までクソ好きです……オリジナル作品でこんなに良い作品初めて出会いました有難うございます(土下座) (1月21日 17時) (レス) id: 006bd7f18c (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 容音さん» 自分のプロフ見てみたら、通知出来ていないですかね…?説明が下手で申し訳ないです! (2021年5月17日 0時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/10edaabbfe1/
作成日時:2018年6月26日 14時