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眠れません 12 ページ12
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静かに座って待っていると、テーブルに湯気の立っているカップが置かれ、そこにお茶を注がれた
旦那様と呼ばれているらしい人は私の向かい側に座った
「自己紹介が遅れてすまないね。私は、水無月
それよりも、と続けて
「私がなんで君の名前を知っているのかが先に気になるようだね」
私はコクリと頷く
「それは、今日から君が私の屋敷に住むことになっているからだよ」
「……何故、私が…？」
「…そうだね。これは急に言っても信じてもらえないかもだけど＿＿＿＿君は私の娘、なんだ」
………。
「…私には父親はいません。人違いでは？」
そう、私には産まれた時から父親などいなかった
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作者名：キジにぃ | 作成日時：2017年3月14日 22時
