３１話．お仕事終了 ページ46
。
Ｍ国の城内へと入ったAは
やけに大きな荷物と共に部下を引き連れて歩く
向かった先は薄暗くて血生臭い地下室
重い二重扉を鍵で開けて中に入ると
Ｍ国の幹部２人とニヤニヤしている国王が居た
「どーもお久しぶりです」
国王「あぁ、久しいな」
依頼を受けて直接対話してから数日経ち
こんなに早く届くとは思わず、幹部は驚いている
国王「約束の“品”は持ってきたんだろうな」
「勿論っすよ、先にUSBメモリ渡しますね」
ポイッと投げたUSBメモリを幹部がキャッチした
国王「もう一つ、いやもう三つは？」
「ここにありますよ」
部下の３人に持たせている
特別に作ったかなり大型のトランクを前に並べる
国王「まさかとは言わんが、死んでないな？」
「そんなまさか、ちゃんと生きてますよ」
この依頼の為に特注したので余裕で入った
大きいし重たいので持ち運びには
苦労したけど鮮度はバッチリ、先程採れたものだ
国王「開けてみろ」
「用心深いですね、大丈夫ですってば」
トランクを床に寝かせ、鍵を開ける
「ほらね？元気いっぱいですよ」
中に入っている“品”を見て国王は口角を上げた
国王「素晴らしい、お前に任せて正解だった」
「お褒めに預かり光栄です」
ペコっと頭を下げると
トランクの中身と目が合って、鋭く睨まれる
その視線をスルーして中身に微笑んで顔を上げた
「拘束は厳重にしてるんで心配は要りません」
手足に鎖をぐるぐる巻きにして
南京錠を付けているので逃げることはできない
「これが南京錠の鍵です、無くさないように」
トランクと共に南京錠の鍵を幹部に渡す
「それじゃ、私達はこれで失礼します」
国王「待て」
国王は小切手にサインしてそれを差し出した
「依頼金は既に受け取ってますけど」
国王「律儀だな」
くっくっ、と喉を鳴らして笑い強引に手渡す
国王「これはオマケだ、受け取れ」
「ありがとうございます」
ダメ元で依頼したがAは
完璧に仕事を済ませて数日で届けてくれた
全てが手中に収まり、財布の紐も緩んでしまう
「それじゃ、失礼します」
地下室を出ていく前にトランクに視線を向けた
「(最後までどっちが勝つかわからんなぁ)」
ニヤッと口角を吊り上げ
トランクに背を向けて地下室から出ていった
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巫 - どちらのエンディングも面白くて読むのがすごく楽しかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月1日 0時) (
レス) @page50 id: 8670c70d58 (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - どっちのENDも好きでした！！本当に好きです！！面白かったです！！ (2022年8月21日 1時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - おもろ！！？？この話おもろ！！！！えぇ↑！？（高音）大好き！！（錯乱） (2021年5月27日 0時) (レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 幹部ENDも復讐END、どちらも感想や思った感情は違いますが凄く好きです！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんちゃん - 復讐エンド爽快で最高でした〜！！！ (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9d4e0b3c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年4月6日 16時
