※２７話．もう遅い ページ42
。
何も言わず後ろを着いてくるコネシマに
嫌気が差したのか急に立ち止まって振り向いた
「何か言いたいことでもあるんですか？」
言いたいことがあるなら
ハッキリ言葉にしてください、と目で訴える
コ「……」
それでもコネシマは何も言おうとしない
わざとらしくため息を吐き
面倒くさそうに眉を寄せて再び背を向ける
コ「…A」
手少し先を歩くAに手を伸ばしたとき
辞職した友人達が駆け寄ってきて、周囲を囲んだ
友人「帰ろ帰ろ〜！」
友人「オレ絶対母さんに怒られるやろーな」
友人達に囲まれてしまったので
もうAと話をすることが出来なくなった
コ「(何も言わずに見送ってええんか…？)」
別れの挨拶を拒んだのは紛れもなく自分自身
だけどこんな大変な事態になって
Aも含めて新兵達を引き止めたかったのだ
コ「(ほんまは、辞めてほしくない)」
問題行動を起こしてもいいから
どんなに酷い暴言を吐かれても怒らないから
コ「(俺の、近くに居ってくれ)」
これ以上離れた場所に行かないで
初めて一目惚れした女の子なんだ
この感情を捨てることなんて出来そうにない
コ「A！！！」
周囲を囲む友人達を押しのけてAを呼ぶ
「なんですか」
コ「…頼む、行かんといて」
コネシマらしくない、女々しいセリフだった
その言葉を聞いたAは大きく目を見開く
コ「規則なんか守らんでええから」
コネシマの手を払い除けてにやっと笑った
「今更遅いですよ、私はもう一般人なんで」
もっと早く言ってくれていたら
未来は良い方向に進んでいたはずだが遅すぎる
「あー、でもまた会えると思いますよ」
少し考えるような素振りを見てそう言った
「シャオロンさんに借りがあるんでね」
赤黒く変色し、腫れ上がった頬を指差す
「それじゃコネシマさん、またいつか」
最後にニコッと笑って友人達と共に歩き出した
友人「またここに来る予定なん？」
「うん、シャオロンさんに一発入れなあかん」
シャオロンに一発殴られているから
それをやり返すために、またここに来るだろう
「そん時はお前らも一緒やで」
友人「おう！どこまでも着いてくで〜！！」
こんな狭い場所から抜け出して
自分自身のやり方で自由に、楽に生きてみせる
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巫 - どちらのエンディングも面白くて読むのがすごく楽しかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月1日 0時) (
レス) @page50 id: 8670c70d58 (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - どっちのENDも好きでした！！本当に好きです！！面白かったです！！ (2022年8月21日 1時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - おもろ！！？？この話おもろ！！！！えぇ↑！？（高音）大好き！！（錯乱） (2021年5月27日 0時) (レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 幹部ENDも復讐END、どちらも感想や思った感情は違いますが凄く好きです！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんちゃん - 復讐エンド爽快で最高でした〜！！！ (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9d4e0b3c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年4月6日 16時
