２１話．人たらし ページ23
。
数分程してやっと泣き止んだAは
コネシマから離れようとしたが、離れられない
「…コネシマさん、離してください」
コ「なんや？泣き止んだらもう用無しか？」
まるで離さないとでも言いた気に
腕に力を込めて強引に自身の中に留めておく
「…もう用無しです」
コ「酷い奴やなー、お前ワガママ過ぎんねん」
コネシマにぎゅーっと抱き締められて
迂闊にも嬉しいと思った自分を殴りたくなった
「…コネシマさん、あったかいですね」
コネシマは温かくて、太陽の匂いがする
「…あったかい、ポカポカします」
きっと抱き締められているせいだ
こんなに温かいなら、ハグも悪くないかも…
コ「(こいつ、珍しくデレてるやんけ…！)」
貴重なAのデレに思わず動きが固まる
「…コネシマさん？」
急に静かになったコネシマを
不審に思ったAは下から顔を見上げた
コ「…お前、それやめろ」
手のひらでAの顔を隠すように覆う
「ちょっと、何するんですか」
コ「その上目遣いやめろ、なんかあかん」
何があかんのですか、と再び上目遣い
そもそもかなりの身長差があるため
上目遣いになるのは必然で、仕方の無いことだ
コ「(可愛いと思ってしまう俺がおる…)」
いや、実際Aは可愛いのだ
コ「それ俺以外には絶対やんなよ？ええな？」
「それって何ですか、ハグですか？」
Aにとって下から見上げるのは
日時茶飯事であり日頃からよくする動作の一つ
身長の大きい人が多いのでどうしてもしてしまう
コネシマ以外に上目遣いをしない
というのはとても出来そうにない要望なのだ
コ「ハグは絶対に俺以外にすんな、あと…」
「しちゃいけないこと多くないですか？」
ハグは勿論のこと、上目遣い、その他もろもろ
「そもそも、コネシマさんにしかしませんよ」
仲直り出来たことが嬉しくて
Aは再びコネシマの体に腕を回した
コ「…おま、お前ほんまそういうとこやぞ」
「は？何いってんすか」
無自覚人たらしなのか
それとも自覚ありの人たらしなのか
どちらにせよタチが悪い、この人たらしめ…
コ「…俺以外には絶対すんなよ」
「しませんって、コネシマさんだけですよ」
コネシマさんだけ、という言葉に
舞い上がってしまうほど惚れ込んでいるのだ…
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巫 - どちらのエンディングも面白くて読むのがすごく楽しかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月1日 0時) (
レス) @page50 id: 8670c70d58 (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - どっちのENDも好きでした！！本当に好きです！！面白かったです！！ (2022年8月21日 1時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - おもろ！！？？この話おもろ！！！！えぇ↑！？（高音）大好き！！（錯乱） (2021年5月27日 0時) (レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 幹部ENDも復讐END、どちらも感想や思った感情は違いますが凄く好きです！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんちゃん - 復讐エンド爽快で最高でした〜！！！ (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9d4e0b3c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年4月6日 16時
