９話 ページ10
．
「おぉぉ…っ！」
画面の向こう側にいた最推しを
実際にこの目で見て思わず感嘆の声が漏れた
私の推しがっ、最推しが目の前にぃぃっ！！
思わず手で顔を覆い深く息を吐くと
ゾムさんが心配した様子で声をかけてくれる
侵入者である私に対しての優しさに
尊さが溢れて騒ぎたくなるのをなんとか堪えた
「すいません、大丈夫です」
手を退けて再び最推しを視界に入れる
やばい、美しすぎてキラキラしてる
幻覚だろうけど背後にバラが咲き誇ってます
そんなことを考えているとグルッペンさんが
椅子から立ち上がり歩み寄って私の前に立った
急に近付いた距離に後退ろうとするが
ゾムさんに腕を掴まれて下がることが出来ない
「(うぉっ、足長い！！スタイルやば！！)」
スタイルの良さに驚愕しながら見上げると
整いすぎた顔が私を見下ろしていた
やばい！美人にめちゃくちゃ見下されてる！！
謎の性癖が開花しそうになるのを抑えて
グルッペンさんと数秒見つめ合っていると
ふっ、と優しく微笑まれて頭に大きな手が乗る
そのまま優しく撫でられて思考回路が停止した
「(え？待って？撫でられてる？推しに？)」
疑問ばかりが浮かんできて体が硬直する
グ「この子と話がしたい、2人きりにしてくれ」
グルッペンさんがそう言うと他の皆さんが
一様に心配そうな顔をして首を横に振った
侵入者と2人きりなんて危険だと考えたのだろう
グ「俺は心配されるほど弱くないゾ」
グルッペンさんの言葉に言い返せないのか
皆さんは諦めたような顔をして部屋から出る
その際にトントンさんにひと睨みされた
危害を加えたら命はないぞという事だろう
推しが怖すぎてちびりそうになったのは内緒だ
グ「さぁ、ソファーに座ってくれ」
言われるがままソファーに腰掛けると
向かい合うようにグルッペンさんが座った
グ「君は俺達を知っているな？」
その言葉にコクコクと頷く
グ「どこまで知っている？」
「顔と名前くらいですかね…」
あと関西弁を話している事と戦争が好きなこと
グ「ここがどこかわかるか？」
「…いえ」
崖から転落してネックレスが光り
急に上空にいて気付いたら屋上に着地したので
ここがどこかはわからないけど
私が元々いた所じゃ無いことは理解している
グ「実を言うと俺も君の事を知っている」
「…え？」
グルッペンさんが私のことを？え？なんで？？
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人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
