４４話 ページ45
．
？「Aはどうやら小悪魔みたいだね」
銀髪男はしゃがみ込み目線を合わせ微笑むと
鼻先が当たるくらい顔の距離を近付ける
「近いです、離れてください」
？「天使でも悪魔でも君はとても魅力的だ」
黙れ、しゃべるな、息がかかる
？「連れて帰ってじっくり研究したい」
「勘弁してください、離れてください」
銀髪男はAの頬に軽く口付けた
ゾッと鳥肌が立ち男を蹴り飛ばそうとしたとき
ドタバタと慌ただしい足音が聞こえてくる
？「邪魔が入ったね、一先ず今日は帰るよ」
「はよ帰れ」
銀髪男はAの髪に優しく触れた
？「必ず手に入れてみせるよ、またね」
ヒラヒラと手を振って男が窓から飛び降りて
見えなくなったと同時に図書室に人が入って来る
男「大丈夫ですか！？お怪我は！？」
「怪我はないですけどメンタルやられました」
叫び声を聞き付けてやってきた軍人達は
図書室の荒れ具合、Aの疲労している
顔と覇気のない声を聞きただ事ではないと悟った
男「立てますか！？医務室行きましょう！」
男「俺は幹部の皆さんに連絡してきます！！」
やっぱり優しい人達ばっかりで一安心する
医務室まで付き添ってもらい中に入ると
しんぺい神は居らず医療班の人に事を説明した
毛布で体を包んで温かい紅茶を出してくれる
医療班の人「よく一人で頑張りましたね」
優しい言葉をかけ背中をさすってくれた
「(やばい、泣きそうになってきた)」
我慢しよう、泣いちゃダメだ
アイツまじで誰だったんだろう
ただのヤバい奴とは思えない、ヤバい奴やけど
今になって恐怖で体が震え始めた
あいつの前では弱気な部分を見せないように
強がっていたが実はめちゃくちゃ怖かった
連れ去られてたらどうなっていたんだろう…
「(あいつは研究って言ってた…)」
一体何の研究をするつもりなんだろう
何にせよ連れ去られていたら最悪だった
研究って言ってたしヤバいタイプの研究者か
あれや、マッドサイエンティストや
「(くられ先生やん)」
いや、くられ先生のほうがカッコイイし
あんな奴と比べてたまるか、断然くられ先生や
「(マトモなイケメンが居らんわ…)」
昨日の虎柄マスク男もそうだけど
推し以外で出会うイケメン全員ヤバい奴だ
次からイケメンに注意しよう
「(あと鍛えよう)」
強くないとこの世界でやっていけない
明日から筋トレ頑張ろう
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人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
