４話 ページ5
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それから1時間くらい薄暗い林を歩いただろうか
私が話しかけても女の子はガン無視で
会話が無いまま草木をかき分けて歩き続ける
強引にでも交番に連れていけばよかった
内心そう思いながら疲れを訴える足に喝を入れる
休憩したい、もう足ガクガクやで
体力に自信がある私がこんなに疲れていると
いうのに女の子は疲れている素振りも見せない
女の子「お姉ちゃん、見て」
女の子は急に立ち止まって先を指さした
膝に手をついて息を整えて顔を上げると
ちょっと先に崖が見えた、かなりの高さだろう
このまま進んだら危うく真っ逆さまだ
女の子「ネックレス、落としちゃったの」
女の子はしゃがみ込んで崖下を覗きながら言う
「この下に？」
女の子「枝に引っかかってる、とってほしい」
私もしゃがんで恐る恐る崖下を除くと
手を伸ばせば届く程の位置にある小枝に
ネックレスが引っかかってるのが見えた
「まじ？」
女の子「うん」
ネックレスを取るときにバランスを崩せば
私は崖下に真っ逆さま、多分助からないだろう
でもここまで来て取れずに帰るってのも…
悩んだ末に私はネックレスを取ることにした
寝転ぶような姿勢になって枝に手を伸ばす
指先が枝に触れるだけでネックレスには届かない
「あとちょっとや…！」
限界まで手を伸ばしてやっとネックレスに触れ
体をギリギリまで乗り出してようやく取れた
ネックレスをしっかり掴み起き上がる
「取ったで！」
女の子「ありがとう、お姉ちゃん」
女の子は笑顔でこちらに両手を伸ばした
その瞬間、体に浮遊感が襲う
「は…？」
女の子は満面の笑みを浮かべている
女の子「お姉ちゃん、幸せになってね」
崖下に吸い込まれるように落下していき
段々女の子が小さくなって次第に見えなくなった
「(え？私もしかして死ぬ？)」
女の子が私の体を押したのだ
小学生低学年くらいの可愛らしい女の子に
突き飛ばされて死ぬのってなんかダサくない？
いや、ダサいとかこの際どうでもいいやろ
この状況で助かるとは思えないし
助かったとしても重症、救助も来ないだろう
「ぎぃやぁぁ”ぁっ！！嘘やろぉぉぉッ！！！」
まだ推し達の動画見足りない！！
何が「幸せになってね」や！なれるかアホ！！
私には推達が居ればそれでええんや！！
「ハイル･グルッペンんん”ん！！」
そう叫ぶと手に持っているネックレスが光った
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人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
