３４話 ページ35
．
「グルッペンさんも来るんですか！？」
グ「たまには外食も良いだろうと思ってな」
ゾムが連れて来た食害メンバーの中に
最推しであるグルッペンが居ることに驚いた
彼は食害(夕食)には来ないと思っていたから
グ「A、行こう」
上機嫌で外へと出て行ったゾムの後を追い
グルッペンに手を引かれてAは街へ向かう
「(そういえば街に行くの初めてや)」
街は栄えていてオシャレな外観をしていた
目を輝かせながら街並みを眺めていると
隣に居るグルッペンが微笑みながら頭を撫でる
グ「写真を撮ったらどうだ？」
「そうします！」
ポケットからスマホを取り出して写真を撮った
絵本の中でしか見たことないような街並みと
その中を歩く推しを写真に残さないでどうする
グ「良いアングルだな、才能がある」
「ひょっ」
グルッペンがスマホの画面を覗き込むと
画面越しに景色を見ていたAと距離が縮まる
近距離にある推しの顔面に変な声が出た
グ「ん？どうした？」
「ひぇぇっ」
Aが目を見開きガン見していると
その視線に気付いたグルッペンが顔を向ける
推しと顔の距離が近い＋目が合う＝尊死
という式が完成し今度は情けない声が出た
「ち、近いです」
グ「む、すまない」
グルッペンは謝罪し、微笑んで顔を上げる
な、なんやその余裕の笑み！！
これが大人の余裕ってやつか、勝てっこない
コ「後ろでイチャイチャすんなや…」
大「ほんまそれ」
少し先を歩く食害メンバー達は
後ろでイチャイチャしている2人をチラ見した
ト「…あんな風に笑うんやな」
トントンの呟きに全員が黙り込んだ
グルッペンとは数年間一緒に過ごし
苦楽を共にしてきた、涙も満面の笑みも見た
身震いするほどのゲスな表情も冷酷な眼差しも
でもあの子が来てからグルッペンは
まだ見たことない表情を彼女に向けている
トントン達に向けたことない、優しい笑顔だ
ト「(あの子は凄いな)」
トントンが2人を見ていると
慌てて周囲の幹部達が別の話題を切り出した
ゾ「皆で飯食ってパーッと気分転換しよーや」
コ「せやな！んじゃ大先生の奢りで」
大「おい！」
話しながら近場の居酒屋に着いて中へ入る
「私まだ未成年なんですけど、入れます？」
グ「俺達が居るから大丈夫だ」
店員の目を気にせずに広い個室スペースに座った
これから楽しい楽しい食害の夜が始まる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 918人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
