３２話 ページ33
．
ゾムはエーミールとAを先に玄関に
向かわせ、他の幹部達を強制的に食事へと誘う
大体いつものメンツが集まったところで
たまにはグルッペンも誘おうという話になり
その流れで幹部達は総統室へと足を運んでいた
ゾ「これから皆で飯行くんやけど、どう？」
グ「すまない、まだ仕事が残っているんだ」
今回も断られるのかと半ば諦めていたが
ある事を思い付き試しに言ってみることにした
ゾ「Aも居るんやけど」
グ「Aも？」
グルッペンが自らの側近に指名したAが
食事に行くと言えば来るのでは？と安易に考えた
グ「…そうだな、たまには良いだろう」
グルッペンは立ち上がり
黒のロングコートを羽織ると外へと歩みを進める
え、行くんや…と全員が思った
グ「Aはもう外に居るのか？」
ゾ「居ると思うで！」
ゾムは珍しくグルッペンも来るということで
テンションが上がり笑顔で総統室を出た
ト「(Aが居ったら来るんや…)」
いつもは皆で外食すると言ってグルッペンが
一緒に来たことは指で数える程度しかないのに
Aが居ると言ったらすぐに重い腰を上げた
ト「(俺達よりAの方がええんか…？)」
そう思わずにはいられない
少なくとも今回の外食の件はAか居るから
グルッペンも来たということで間違いない
グルッペンが一緒に食事をすることで
テンションが上がっているゾムとは対照的に
トントンの気分は下がり気味で足取りが重かった
ト「(Aが居らんかったら来んやった)」
最初は断ろうとしていたんだろう
仕事が残っているからと言っていたし
来る気は無かったはずなのにAが居ると
ゾムが言ったら表情が一変して来る気になった
大「トントン、顔色悪いで？」
コ「そりゃ当たり前やろ、今から食害やぞ」
大先生は覗き込むようにしてトントンを見る
ト「大丈夫、大丈夫や」
まるで自分に言い聞かせるような口振りに
大先生はさらに不安気な顔をする
コ「大丈夫ちゃうやろ、食害やぞ(2回目)」
大「ちょっとシッマ黙って」
的外れな心配をしているし
今から食害なのでコネシマも顔色が悪い
大「無事に食害を乗り越えたら話聞かせてや」
ト「大先生…ほんまそういうとこやぞ」
大先生はこの場で深く聞こうとはせずに
皆で無事食害を終えたら話を聞くと言ってくれた
こういう優しさに女性は惚れるんやろなぁ…
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人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
