１２話 ページ13
．
「Aです！よろしくお願いします！！」
幹部全員が総統室に集められて
先程捕まえたばかりの侵入者がこれから
ここに住むことになったと簡単に説明された
もちろん幹部全員があんぐりと口を開く
一昨日までここにいた幼女の予言は
グルッペンしか聞いておらず他幹部は知らない
なのでまたグルッペンの悪い癖が出ているんだ
と幹部達は考え挨拶をした少女に視線を向ける
歳はまだ10代半ばか後半くらいだろう
細身であどけなさの残る可愛らしい顔立ちだ
グ「Aには俺の側近をしてもらう」
ト「側近！？」
トントンが大きい声を出して少女を見る
ト「悪いけど多分この子強ないやろ！？」
今までグルッペンの側で色々と立ち回ってきた
トントンはこのか弱そうな少女に側近なんて
大変な仕事は務まらないだろうと考えた
グルッペンの命を狙ってくる無粋な輩もいるし
側近はボディーガード的な役割も担っている
グ「大丈夫だ、この子は強い」
グルッペンはそう言ってAの肩を掴み
優しく、慈愛に満ちた微笑みを彼女に向けた
笑いかけられた少女は照れたように微笑み返す
ト「(なんやその顔、見たことないぞ)」
グルッペンの聖母のような笑顔を見て
トントンは何も言えなくなり固まってしまった
コ「いや、ちょっと待てや」
固まってしまったトントンに代わり
今まで黙って聞いていたコネシマが口を開く
コ「そいつ侵入者やで？」
シャ「そーやぞ！“観光客”かもしれんやん！」
コネシマに続きシャオロンもそう言うが
グルッペンは聞く耳を持たずに笑っていた
少女は幹部全員が揃った時から
キラキラと目を輝かせて幹部達が
何か喋る度に嬉しそうに満面の笑みを向ける
それに調子が狂い黙り込んでしまう幹部もいた
グ「彼女は観光客などではないゾ」
先程少し話しただけで何故こんなにも
心を開き彼女を信頼しているのかわからない
グ「Aは他とは違う、安心してくれ」
胸を張ってそう言うグルッペンに
幹部達は半信半疑で微妙な顔をしていた
グ「さて、挨拶も終わった所で解散としよう」
グルッペンは幹部全員に職務に戻るよう言う
まだ何か言いたそうな顔をしていたが
やがて諦めたのか幹部達は総統室を出ていった
グ「A、紅茶をいれてくれ」
「はい！」
グルッペンは椅子に座り
最初の仕事として紅茶をいれるように言う
Aは張り切って紅茶の準備を始めた
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人間失格(プロフ) - 夢主のエッセエセの関西弁可愛い (2020年12月28日 5時) (
レス) id: d6350dd420 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーさん - この作品めちゃめちゃ好きです！２週目行ってきます！ (2020年8月2日 1時) (レス) id: caec64c12b (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！異世界ネタです笑のろま更新ですがこれからも頑張ります！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - …ごめんなさい、ネックレスのところ、「異世界ネタか！？」って叫んでました。面白いです！更新ゆっくりでいいので、楽しみにしてます (2020年1月17日 7時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - いやー最高すぎませんかねぇ（めっちゃおもろいやん） (2020年1月11日 14時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年1月8日 1時
