８話 ページ9
．
グ「逃げられてしまったな」
グルッペンは割れた窓を見る
侵入者は３階から飛び降りて逃げて行った
自爆テロをするためにわざわざ訪れたらしい
しかし侵入者は起爆スイッチを忘れていた
グルッペンは椅子から立ち上がり
トントンが払い落としたナイフを拾い上げる
今では希少価値の年代物のナイフだ
このナイフを年端もいかないあどけない少女が
持っていたということは貰い物だろうか
グ「A…？」
刃の部分に名前が彫られてありそれを読む
侵入者の名前だろう
グルッペンはナイフを眺めながら不敵に笑った
グ「トントン、提案がある」
ト「…はい」
聞く前から嫌な予感がするが一応聞いてみる
グ「彼女を仲間にしよう」
それみたことか、しかも既に確定している
グルッペンの提案を断れるわけがない
ト「…もう逃げられたやん」
グ「探せば良い、見つけて生け捕りだ」
トントンはため息をついて通信機の電源を入れ
まずロボロに説明し放送してもらうように頼んだ
ト「見つけたら生け捕りやで」
生け捕りを強調する
幹部達が捜索に行けば暴れ回るかもしれない
かもしれないというか暴れ回るに決まっている
グルッペンは稀に自分を殺そうとした奴を
仲間にしたがる、ゾムがそれの良い例だった
ゾムは元々フリーの暗殺者だったが
グルッペンが直々に手を下した挙句仲間にした
今でこそ味方最大の脅威として活躍しているが
仲間に引き入れたばかりの時は酷く不安だった
隙あらばグルッペンに攻撃を仕掛けるのだ
それは今も変わらないが昔は割とガチだった
今はブラックジョークのようなものだ
グ「近くの森を重点的に探してくれ」
ト「あぁ、あの森」
軍事基地の裏側に深い森があった
侵入者はかなり負傷しているし
３階から飛び降りて身体的に限界だろう
逃げたとしても近くの森くらいしか行けない
そう考え捜索に行く幹部達に
裏の森に力を入れて探すように伝えた
グルッペンは侵入者が来た時の事を思い出す
彼女が爆弾を体に巻き付け部屋に入ってきた時
可愛らしい見た目からは想像もつかないほど
酷く濁り、光の無い瞳が印象的だった
自分の生命になんの価値もないと値踏みして
全てを諦めた生命力を一切感じないもの
それともう一つ印象深いのはスナイパーに
撃たれた時彼女は口の端を吊り上げ笑ったのだ
自分が死の淵に立たされたときに笑顔を見せた
その笑顔にグルッペンは疑問を持ったのだ
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なんとなく(プロフ) - 琥珀糖さん» コメントありがとうございます。わざわざ教えて頂いて申し訳ないです…教えて頂いたサイトに確認して参ります。 (2023年5月2日 20時) (
レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なんとなくさん» 匿名R様とらう様ではなくすみせん。以前私も別サイトで同じような作品を見かけたことがありまして…。多分お二人様と同じものだとは思いますが…。プリ小説の、yukiさんという方の、「こんにちは、自爆テロしに来ました」だと思います。 (2023年5月1日 22時) (レス) id: cf2e70fb38 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - 匿名R様、らう様コメントありがとうございます。返信が遅れてすみません、現在自分は他のサイトでは活動しておらず宜しければそのサイト名を教えて頂けると助かります。 (2023年4月12日 18時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
らう - 突然で申し訳ないんですけど、他のサイトにもこのような作品があるんですけど、主さん他のサイトでも活動していらっしゃるんですか? (2022年10月13日 15時) (レス) @page5 id: d093ea2b94 (このIDを非表示/違反報告)
匿名R - 初めまして、突然すみませんが別サイトにて似たような作品がありましたが、主様は別サイトでも活動などしておられますか…？ (2022年4月25日 19時) (レス) @page3 id: 368b9c4177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2019年12月15日 17時
